関田誠大

珠己の事を書いたので、誠大の話も。

マサヒロが中学生の時の話。
あの子の進学先は駿台中学校。
言わずと知れた中学男子強豪校です。
あの子の在学中、
大会名は忘れたけど東京都代表に選ばれ大会に参加。
そのチームの監督が、渕江の日笠先生でした。

大会が終わり解散式の時、日笠先生から選手にお話があり、
詳細な内容は分かりませんが、
先生は子供達に「命の話」をされたそうです。

その解散式終了後、マサヒロは帰宅。
お母さんが「疲れたでしょう。お風呂わいてるよ」と声をかけると、
マサヒロは「ちょっと話があるからリビングに来て」と言う。
お父さんとお母さんがリビングに行くと、
マサヒロの座っている前に座布団が2枚敷いてあり「座って」と促された。

2人が座るのを見てあの子は両手をついて頭を垂れ
「産んでくれてありがとうございました」と2人に告げた。
ここまで、親爺の会でお父さんに直接聞いた話。

私は親爺の会でこれを聞いた時、涙が止まらなかった。
その時、お母さんは号泣していたらしい。

マサヒロのお父さんはあんまり自分の子を褒めないが、
その時は褒めていて、もっと褒めていたのは日笠先生の事。
普段はライバル校の顧問の先生。
その先生が中学男子に話をした。ただそれだけの事。
こう言う事ってよくあるよね。
この大会のために集められた先生･選手達なので、
自分の中学生活で普段から付き合いがあるわけじゃない。
しかし、そこでされた話にあの子は感銘を受けた。
で、帰宅後、両親にお礼を述べた。

お父さん曰く
「中学男子にさ、そこまでさせるってあの先生は凄いね」でした。

産んでくれてありがとう話は、
マサヒロとさっつんコーチの娘の2人だけだが、
私の周りで中学生男子でこれをした子はあの子だけだ。
親としては何とも羨ましい話です(^^)

今の成長ぶりを見て推察するに、
技術・トレーニング等の努力は勿論なのだが、
あの子の人間性がそれに相まって今があるのだと思う。

強制でも無く本人が自然と感じて親に感謝の気持ちを持つ。
自分も出来なかった事だが、そういう風に子育て出来たら良いよな。

男子の試合は今月30日からです。マサヒロガンバレ！