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病院ラジオ [テレビ]

カテゴリーがテレビで、タイトルがラジオって、
ちょっと変な感じですが、昨日、NHKで放送された
「病院ラジオ」と言う番組の話です。
https://www4.nhk.or.jp/P5022/
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=19667

お笑いコンビのサンドウィッチマンの2人が、
病院内に機材を持ち込んで、臨時のラジオ局を開設し、
2日間に渡ってのラジオ番組で、その模様を1時間で放映した。

患者さんやその家族達を、仮設スタジオに招き、
普通のラジオ番組に様に、インタビューをし、
その人のリクエスト曲を流す。
ラジオをとしての放送は、病院内限定で、
至る所にある小さなスピーカーや、
スマホ使ってイヤフォンで聴いたり出来る仕組みでした。

昨日の放映は、築地にある国立がん研究センターから。
つまり、呼ばれる患者さん達は、全てガンを患ってる。

テレビで放映された人達で、最年少だったのは、
小学6年生の女の子。そして、そのお母さん。
1日目にお母さんが呼ばれインタビューされ、
次の日に、その女の子が呼ばれインタビューを受けていた。
この子は、目の中にガンが発生し、治療を続けている。

ラジオを通して、普段は言えない事や心境を語るが、
それが、涙あり笑いありな話で続く、
サンドウィッチマン達の絶妙なトークもね、
変に同情するような聞き方でもなく、
それでいて、家族の苦労や、本人の苦悩を聞き出していく。
あらかじめ準備とかもされていたのだろうが、
あの人達のトーク力に驚かされた。

お母さんが娘について語るのを、別の場所で娘と
お父さん、お兄ちゃんが聞いてる。
全身麻酔をし、目の中に抗がん剤を注射器で入れる話で、
「この子は注射が大嫌いで、麻酔をする時も4人がかりで押さえて・・・」
と、お母さんが話すと、それを娘と一緒に聞いてるお父さんが涙を流してた。
それを見ていた娘さんが「お父さん、泣かない(^^)」ってね、

11歳の女の子だ。
凄いなって、偉いなって、それしか浮かばない。

次の日、その女の子が呼ばれ話を聞かれ、
注射器が嫌いな話とかされてね、この子は終始笑顔で、
将来、何をしたいって質問で、友達とカフェをやりたいって答えると、
逆にサンドウィッチマンさん達が、小6でそんな話するのって驚いてた(^^;;;

お母さん達にはって聞かれると、
「もう、ありがとうしかない」って言ってた。
続けて話した事がショックだった。
サンドウィッチマンの2人も、どう言う事?と返してた言葉が、
「ガンになってしまったんだけど、今は幸せだと感じる」
小6の子なのですが、達観してるってと言うかね、
大人でも、中々言える言葉じゃない。
これを聞いていたお母さんは涙を流していた。

インタビューが終わり、家族の元へ戻って来た時、
恥ずかしそうに、お母さんにジャレ付いていた姿は、
普通の小6の女の子だった。

私が、いつも目にする小学生は、バレーを頑張る子供達。
で、その保護者の方々とも話をしたりする。
いつかの、自分と母ちゃん、そして娘を彷彿させる。

子供の頑張る姿を、応援できるってとても幸せな事。
この時間を大切にしなくちゃいけないなって感じます。
日常の事は、流してしまう事も多いが、子供と話をするって
大事な事なんだなってこの番組を見て感じました。

バレーをやっていた男子高校生も出演。彼は、白血病を患っていた。
20代の女性は、憧れの担当医がいたが、異動に成ってしまった話で、
サンドウィッチマンの2人にイジられてた(^^;;;
面白いのは、この話を、その担当医の先生も聞いてる所。
で、今の担当医の先生も聞いててね、ラジオならでは面白さ、
私が学生の時に聞いていた深夜放送のやり取りを思い出した。

制作者の話もHPには出ているが、
まず、良くこの企画を出し、それを通したなって思う。
ガンは治らない病気じゃないって言われてるけど、
患ってしまった患者さん、その家族の人達の話を、
全国放送する訳だからね、制作者側も勇気がいる。

この番組で笑って話をする事が出来るまでを考えると胸が詰まる。
だが、どの人達も前向きで、それは救われる感じがした。

インタビューを受けてる場面の他、
それを聞いてる人達にも話を聞いたり、実際、手術に向かう姿も
番組の中で見られた。

お嬢さんを手術室前まで見送ったお母さん。
その前日、病室のベットの上で、背中と背中を合わせずっと座っていた。
手術室へ入るお嬢さんと「じゃ、行ってくるね」「頑張って」と会話したが、
その後、手術室へ入っていくお嬢さんは、一度も振り返らずだった。
それを見送るお母さんは「ああ言う子なんですよ、ホントにもう・・・」と
最初は笑顔で話していたが、最後は涙だった。

再放送の予定は今の所無いようですが、
NHKオンデマンドでは放映があるようです。

ガンという病気を抱えた、本人とその家族。
特に、親子関係を見る事が出来た番組だったが、
病気だからでは無く、普通の家族でも、子供との会話は、
自分の為に必要で大切なんだと気づかされました。


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