お父さんが来ない

なんてな、人の事言えないんだけど、
私は、カシラがいてくれたお陰で、ビーバーズに顔を出すように成った。

ちょっと前、小耳に挟んだ話なのだが、
ビーバーズにいる子供のお父さんで、一度も試合や練習に来ないで、
お子が卒業して行くって事があるらしい。
実は、25期の時もあった。でも、それはちょっと事情が違っててね、
子に関心が無いからとかじゃ無く、事実、その子が中学生に成った時は、
応援に来てくれたり、チームの子供達を指導してくれた。
それぞれ家庭の事情もあるので、強制ではありません。
価値観も違うだろう。だが、親で有ると言う立場は同じ者として言うなら、
勿体ねぇ～話なんだね。

毎日毎日、家で顔を見ていても、
日々子供成長を見せられるって事は殆ど無い。
でも、ビーバーズにいる時の子供達を見ると、
身体的な成長もそうだが、親で無い別の大人達に接する子供を見る事で、
これが自分の子か？と驚くことがあります。
学校の先生達や、習いごとをしていればそこの先生など、
自分では無い大人達と、子供がどう接しているのか？
そこで、どう反応するのか？これを間近に見る事が出来て、
しかも、それを踏まえ、次にどう行動するのか？
小学生なんだけど、自分よりも大人って場面も見られたりしてね、
あぁ、こう言う所はやっぱり自分の子供だなぁ～って思える所とかね、
色んな自分の子供を見る事が出来ます。
中には、それを見られるのがイヤで、来ないでって言う子供もいる位、
自分の素が出ます。

会社や仕事で、他人と接するだけでも面倒なのに、
休みの時まで、知らない子供の親に会ったり、
挨拶したりが面倒って人もいるかもね。
これ、私が、そうだったかも知れない。
娘は、すぐに辞めると思っていたしね、係わらないでおこうてな感じ(^^;;;
あのまま、終わっていたら、私の今は無い。
母ちゃんに「試合くらい見に行って上げて」とか小言言われてただろうな。

何億人もいる中で、奥さんと成る人と出会ってさ、
中には、溝〇さんの様に「ウチの嫁が一番可愛い」とまで言わしめる女性と
巡り会って、お子が誕生する。自分の子供だ。
食事もトイレも何かも、自分じゃ出来ない。
それを、見よう見まね、親に聞いたり、友達に聞いたり、
時には、誰に聞くことも出来ないで、心配だけが先に立って。
何とか元気な子供にってね、親である人は、みな経験者だ。
子供によって違いがあるが、6歳で小学生に成り、年を重ねる毎、
少しずつ男親からは離れて行く。今までは、パパパパって言ってたのにね(^^;;;
ここまでは、よくある世の中の親子関係でさ、私も、長女次女の時は
そんな感じで、仕事も忙しかったし、お父さんはいつ帰ってくるのってな時もあった。

でも、その頃世の中には、そうじゃないお父さん達がいた。
子供達の一生懸命に感動し、応援し、一喜一憂してるお父さん達がいた。
私は、その頃知りもしなかったけどね。
正直、今思う事は、勿体ない時間を過ごしたが感想です。
もっと早くに経験で来てれば、楽しい時間を子供と共有出来たのになと思う。

誰でも初めての時は緊張するし、出来れば勘弁と思うかも知れない。
だが、そう感じてる時って、その先を知らないからね。
その先に何があるのかを知ってるジジイからのお節介ですが、良いものです。
自分の子供がいるコートを見るのは。
（って、ウチの子はレギュラーじゃ無かったけどね）
あの頃25期を含め全員、私の子だったので(^^;;;
で、何より良いのは、その周りに何人もの仲間達がいるって光景。
ウチの子が一緒に泣いたり、一緒に笑ったりしてんだ。
特にね、泣いてる時は、ホント、今すぐにでもぐっと抱きして上げたいって思う。
だが、そう思ってる我が子が、目の前で自分も悲しいのに、他の仲間を慰めてる姿。
あぁ、成長してるんだなぁ～って思える瞬間で、
「あの時お前、ハナになんて声かけてたんだ」
「エリがね、ハナの所行ったら、ハナがね、もうキャプテンやだって、
キャプテン辞めるって言うからね、違うよって、
ハナじゃなくちゃダメなんだよって言った」
帰宅後、娘に聞いた時に話してくれた事ですが、
これを話す時も感極まって泣きながら話してました。
親として見れば、冥利に尽きるって言う瞬間でね、
「みんなで、ハナを助けて上げような」って話しました。

だからね、勿体ないって思っちゃうんだ。
ビーバーズに限らず、何か一生懸命に子供がやっているなら、
現場に行って、それを見て上げる。
いつしかそれが、見て上げるから、見させて貰ってるに変わる時が来ます。
自分の子供を応援して上げて下さい。一緒に参加して上げて下さい。
余裕があったら、チームのお手伝いをして上げて下さい。
ビーバーズ保護者達は、今も昔も、そんな親達の集まりです。