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訃報 [友達]

「自分の子供が可愛いのは当たり前。だけど、この親爺の会は、
ビーバーズの子供全員の親爺に成って応援して行こうよ」

10数年前、この言葉から金町の居酒屋で発足したビーバーズ親爺の会。
今では、見ない光景だが、その頃は、試合会場応援席の最前列で、
親爺達が一列に並び、野太い声で応援をしていた。
後に、ビーバーズ30周年祝賀会で、お言葉を頂戴した、
上野エンジェルス監督の大〇先生から、
「地響きの様なお父さん達の応援が・・・」と称された。

子供達の為と言うと聞こえは良いが、
実は、この親爺達、義務感や使命感と言うより、楽しんでいたが正しいだろう。
私は、人一倍これを楽しんでいた1人だが、
チームの子供を自分の子の様に応援する。試合の時だけ?
って言うとね、そうじゃ無い。これは、私だけで無く、親爺達全員だったと思う。

以降10数年、私は、ビーバーズを離れてからも、この言葉に感化され続け、
中高と、バレー部でコーチを努め、余所様の子供達なのだが、応援する事が出来た。

あの言葉のおかげで、何人の子供達と知り合う事が出来たのだろう。
あの言葉のおかげで、何人の子供達と、心を通わせる事が出来たのだろう。

あの時、この言葉を、私に話してくれたのが、須田さん。
ビーバーズ25期で娘と同期のカナミのパパ。

ビーバーズを離れてからは、娘達の試合会場で会ったり、
25期の集まりの時、会ったりだったが、その度「マッちゃん、元気?」と、
ちょっと、しゃがれた声でね、声を掛けてくれ、
別れ際には必ず「体に気を付けてよ」と言ってくれてたな。

その親爺が、12月16日に亡くなった。
奇遇だが、私の親爺・義理父と同じ命日である。

私の親爺のお通夜の日。
須田さんとカシラは、「遅くってゴメンね」と言いながら、
2人して仕事場から三郷の式場に駆けつけてくれた。ありがてぇ話だ。

17日、日曜日、前日の姪っ子の結婚式の疲れもあったりで、
自宅でテレビを見ていた所に、白田コーチから電話が、
「須田さんが亡くなりました」「そうですか・・・」
後は、何も言葉に出来ず、葬儀の日程を聞き、娘と母ちゃんに、連絡を入れた。

自分の人生に影響を受けた人って言うと、大げさな話なんだけど、
私が、須田さんに感謝しているのは、
その後、沢山の子供達と出会える切っ掛けに成る言葉を残してくれた事。

「自分の子供が可愛いのは当たり前。だけど・・・・」
私は、これを実践して来たと自負してる。
時に、余所様の子供に対し、バカ野郎呼ばわりもしたり、ゲンコの一つもくれてきた。
押しつけがましい所も多分に有ったのだが、
私の知り合った子供達は、応援しがいの有る子達ばっかりだった。

「マッちゃん、これ、カメラ構えてた時に、たまたまマツが打ったのが撮れた」
と、須田さんがニコニコしながら、私にくれた写真。
小学生バレーは、ポジション固定だから、バックを守っていた娘が、
試合中、スパイクを打つなんて、当時のチームメンバーから行くとあり得ないのだが、
何かの拍子に打つ事に成ったんだろうの瞬間。
IMG_9407.png

お見舞いにも行けず、サヨナラする事に成ってしまったのが心残りです。

須田さんの遺影に「ありがとうございました」だけお伝えした。
享年59歳。家族大好きな、バレー大好きな親爺が逝った。合掌

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