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プレッシャーは必要なのか? [高校バレー]

サーブ練習の時、珍しくゴリが
「プレッシャーって掛けた方が良いんですかね?」と聞いてきた。
で、「どうやって掛ければ良いんですか?」とも聞いてきた。
私は、掛けた方が良いと思うタイプなので、肯定し、私のやり方を話した。
私のやり方なんて偉そうだが、さっつんコーチに教わった囁きが多い(^^;;;

ただ、その子の経験値にも依るので、
一概に、同じやり方が通用するかと言うと、否です。
まして、あの優しいゴリさんが、いきなりプレッシャーかけ始めたら、
子供達は迷ってしまうかも知れないね(^^;;;

経験値の浅い子に、プレッシャーを掛けても萎縮するだけ。
プレッシャーを掛けるには、まず、その子を知っておかなくちゃいけない。
サーブだったら、その子の一番良いサーブを知らなければ、掛けようが無いしね。
なので、まだ、自分のサーブが確立してない子には、プレッシャーは無意味。
せいぜい、先輩達のチーム練習で、サーブ打っても入らないで、
「入れなくちゃ、練習に成らないぞ!」位のプレッシャーが関の山。

常に平常心で・・なんて高校生には難しい。
強い気持ちを持って、サーブを打って欲しいが、
襲いかかる本番のプレッシャーは並大抵では無い。
負けてしまって、最悪はミス。良くて、入れるだけ。
それでも、徐々に気持ちを作ると言う意味では、
入れるだけでも良いのかも知れないが、
こう言う時、いつも、私の頭の中に浮かんでしまうのが、
「じゃあ、お前達がやって来た練習って何だったの?」です。

本番、プレッシャー感じる事も知ってる。
それに負けずにサーブが打てるか?
プレッシャーに負けて入れるだけのサーブを打つ為に練習して来たのか?
エイ!ヤーで打ってしまう為に、練習して来たのか?

同じ高校生でも、生え抜きの選手もいるし、普通の選手もいる。
私が、一緒にやってる子供達は、極々、普通の選手達です。
そう言う子供達は、積み重ねが大事。
なので、練習や練習試合を経験しています。
で、もっと大事な積み重ねは、達成感の積み重ね。
安易に出来てしまう事や、結果オーライでは、達成感は生まれない。

出来れば大舞台を経験し、上手く行く事が100の練習より、子供達を成長させる。
でも、普通の選手達に、中々、この大舞台が巡って来ない。
多くの高校生達は、それ以前の舞台が、大舞台に成っている。
だから、その試合の1本のサーブを大事にして上げたい。
その為に、あの子達は練習をしてる。
入れるサーブを打つ為に、練習してる訳でも何でも無い。
「サーブは、決めたい!」誰もが、そう思ってる。

その本番の試合では、サーブが入る入らないだったり、
決まる、決まらないだったりは記録表に残るが、
その子が、どれだけ練習を頑張って、
その1本を決めたかなんて、記録表には残らない。
だが、私らは知ってる。だから、その子の記憶に残して上げたい。
小さな達成感の積み重ねが、その子がバレーを離れた時、
困難に立ち向かう勇気を持つ為、大事に成ると信じてる。

これ極々、普通に通り過ぎてしまうとね、記憶に残るまではいかないので、
私は演出する。「下手くそ」だの、「どこ狙ってる?」だの
敢えて、言われたらイヤな事を言う時もある。
だけど、試合でその子らしいサーブが打てた時は、
例えラインを割っても褒める。結果じゃ無い、打った勇気を称える。

サーブは、バレーの中で唯一の個人プレーです。
なので、上手く行ったら、全部100%自分の喜び。
だが、失敗したら誰のせいにも出来ないプレーでもあります。
選手全員が同じ性格、同じ経験値でもありませんので、
それを考慮しないと、試合自体が台無しに成りかねない。
それでもね、サーブは勇気を持って、練習して来た物を
本番で出せる選手に成って欲しいです。


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