勝ち方

「ほほっー、お主も中々やるな」
と、剣豪相手に、何か良い太刀筋を見せた場面。
振り向いた剣豪のほっぺに、一筋の血がツーと流れるシーン。
よく使われる時代劇アルアルだ（＾＾；；；
こんなシーンで、この剣豪が次に何をするか・・・。
拳銃出してバン！は、ねえんだよね（＾＾；；；；

私のカッコ良いなと思うバレーも同じで、
強豪校が、普通の都立にちょっと噛みつかれた。
この時、お主も中々やるな精神必要でね。
次のプレーで、小細工しちゃいけない。
真っ向勝負で、これでもかを見せなくちゃいけないと思う。
何故なら、さっきの剣豪の、最終相手は宮本武蔵だから。

極めた同士や、強豪校同士の戦いは、
相手よりも、自分との戦いが物を言うのだと思う。
「良いですよ、0-10から始めましょう」精神。
チーム内で下級生達と試合する時は、良くこんな事やる。
公式試合なので、何をやってもルール内であれば良し。
我武者羅に戦って、絶対1点もぎ取ってやるは、ウチの様なチームの姿。
だが、強豪校は、これに乗っかっちゃいけない。
次は、宮本武蔵と戦うのだ。
もっと、自分に枷を填めて、チームに重りを付けて臨まないとな、
宮本武蔵は倒せない。

私なら、完全に逃げ腰に成っちゃうような、
強烈なスパイクを、バシバシ決められる。
大会2試合目、実践の強烈なスパイクを、
ウチのキャプテンは顔面レシーブした（＾＾；；；；
正確には、おでこだったらしいですが、瞬間は覚えてないと話してた。
避ける間もないスパイク。それが、何度かブロックに掛かった。
ウチにしてみると、普段、ブロックした事無い子の手にまで当たってた。
下に打ち付けるスパイクだったら、タイミングさえ合えば、
出会い頭ブロックもありうる。

この時。
ブロック決められ、「ほほっー、お主も中々やるな」だったら、
「もう、1本持って来い！」で再度、スパイクする。
次は、十分踏み込んで、より高い場所で打ち、決めてやるが真っ向勝負だろう。
そこで、フェイント落としたり、ツーしたりすれば、
そりゃ、簡単に決まるし、点も取れる。要は、自分達の拘りなんだ。
場面場面で、どう言う点の取り方をしたか、しようとしたかの拘りが、
次、対戦する宮本武蔵に対し、勝機を見いだす術に繋がって行く。

手段と言うが、手（技）には段があるのよ。
格下の者に、有段者は絶対に使わない手がある。
なんで、先場所、横綱白鵬はバッシングされちゃった。
この一番勝てば優勝なんだけど、勝ちゃ良いのでは無い。
その拘りが、横綱としてのプライドで、自身を根底で支えている。

ウチも、今以上の上を目指す。
強豪校も、勿論、上を目指すだろう。
ただ、貴女たちの目指す目標がな、難易度高で狭き門なだけに、
今、目の前のバレーに拘って欲しいです。
拘り方は、これまで何年も教えて来て貰ったでしょ。
お姉さんになるとな、ちょっと、その辺怠けちゃう事あります。
そんな時の、特効薬があります。
ご自身の居られたジュニアチームの練習を見に行くと良い。
そこで後輩達の姿を見てきなさい。
下手だった頃の、でも、無心でやっていた自分を見てきなさい。
これ、世間言うと滝行に近い修行かもしれないけどね（＾＾；；；
ガンバレよ。1ファンのおじさんより。