坂道のアポロン

いいともが終了し、暫くして「ヨルタモリ」と言う番組が始まった。
タモさんを、特別好きと言う訳では無いが、何となく見ています。
色々なゲストを招いてのトーク番組だが、
この番組で、共感した事が2つ。サバサンドとジャズな人。
サバサンドはね、ホントに美味いです。
ウチでも大好評で、試して以来、何度か作っています。

それと、タモさんの言うジャズな人。
人間性の話しなので、ジャズ演奏者とかの話では無い。
私は、普段ジャズを聞く人ではありませんが、
知ってる曲が聞こえてくると、ただ聞いていられず、
体が勝手に動いて来るのは不思議な感覚です。

タモさん曰く、ジャズな人とは、向上心の無い人・・らしいです（＾＾；；；；；
向上心が有る人は、今日を明日の為にと言う人で、
向上心の無い人は、今日は今日の為にある人だそうです。
皆さんは、どっち？
私は、ジャズな人では無いな（＾＾；；；；
明日どころか、もっと先の事考えちゃうもんね。

映画「スイングガール」も、好きな映画だが、
もう一つ、タイトルに書いた「坂道のアポロン」と言うアニメが、とても良い。
これも、ジャズが題材に成ってるアニメですが、
三丁目の夕日みたいな、昔の高校生を描いたアニメです。
昔と言うとね、自分で言ってて遺憾なのだが、
私の、高校時代と重ねて見ていた。

3人でフォークソングを始めて、一緒に練習して
あの頃は、本気でデビューしようと考えていた（＾＾；；；；；
コピーばかりじゃダメだ、曲作らなくちゃって、今思うとママゴトなんだが、
真剣に取り組んでいた・・・つもり（＾＾；；；；；；
今、病室で伏せってる奴が作った「一羽の鳩」と言う曲は、今でも口ずさめる。

私は、こう見えて高校時代は、以外とモテてね（＾＾；；；；；；
付き合った人が数人いたが、
その中で、3年生に成ってから付き合った人がいて、
最後は、私から嫌いと言ってくれと言われ別れた。
高校卒業後、ある日、あいつのアパートへ行った時、
告白されたのが「マツ、オレ今、ヤスコさんと付き合ってんだ」だった。
私は、ずるいから、別れた後も、自分の事が好きで・・・なんて考えてたが、
これには、驚いた。「おめえも、ヤスコさん好きだったのか？」
甘酸っぱい、心のどこかがキュンと成る思い出は誰にもあるだろうが、
坂道のアポロンも、見ている、当時の甘酸っぱい香りがして来ます。

お互い、全然違う人と結婚をした。
時期は、あいつの方が少し早かったが、とても可愛らしい奥さんで、
見舞いに行った時、「私、初対面の時、いじめられました」と奥さんに言われた（＾＾；；；
全然覚えて無い（＾＾；；；；；；；；

今は、その甘酸っぱい香りと一緒に、辛い現実が押し寄せる。
58歳だぞ、お前は59に成った。高校卒業して40年。
まだ、あんべな楽しみが。息子に子供でも出来たら、
ホントのジジイに成れるじゃねえか。行くなよまだ。
あいつは今、病室で、ジャズな人に成ってる。
今日を、今日の為に、頑張ってる。
でも、ジャズな人は良いから、おめえ、そんなイカシタ奴でもあんめな。
今日を、明日の為に、頑張れる様に成って欲しい。