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もう一つの引退式 [高校バレー]

引退を迎えた3年生と後輩達が行う引退式。

その引退式は、段取りが有って、式次第が有る訳じゃ無い。
負けてしまった会場で、いつものミィーティングから、
続けて引退式に成るケースが多いのかな?
それとも、後日改めて別の場所で行うってチームもあるのでしょうか?

私は、葛総1期生から7期生までの引退を見て来ました。
葛総は、負けてしまった会場で、引退式をしています。
1期生と6期生は文大杉並
2期生と4期生と7期生は葛総
3期生は東京高校
5期生は筑波大附

この引退式で、キャプテンが涙を見せなかったのは1期生と3期生。
後は、ボロボロ状態(^^;;;;;;;;
1期生は、ヤワラ。3期生は私の娘のエリ。
ヤワラには聞けなかったが、エリには、何故泣かなかったかを聞いた。
「自分よりも前に、4期生達がワンワン泣いてたから(^^;;;」
「悔しかったけど、このメンバーで、やれる所までやった感があったし」でした。
東京高校から、鵜の木駅まで歩くと結構な距離がありますが、
体育館を出る所から駅まで、ず~~っと4期生達は泣きっぱなしで
それは、異様な光景だったと顧問から伺いました(^^;;;;;

葛総は会場校に成る事が多く、
ウチの子供達は、得をしてるなと感じますが、
このインハイ予選だけは、それも微妙です。
本来で有れば、2日目に勝ち残って欲しいし、
3年生達が少しでも長く、現役生活を送って欲しい。
ここで、負けて欲しくないと言う気持ちと、自分ちで・・・と言う気持ちが交錯する。
勝手の分からない他校で、引退式を、どこでやって良いのかも分からず、
なるべくだったら、人が行き来しない場所を選びながらやるでしょ(^^;;;
それだったら、勝手知ったる自分ちでと言う気持ち。
7日も、女バレの友達が最後まで残っていて、あの子達を慰めてくれていた。
気持ちの持って行き場所が、他にあるのを見ると、何となく安心します。

1期生から3期生まで、私は、引退式の場には居ませんでした。
ビデオをエリに渡し、撮影して貰いました。
なので、肝心の3期生エリの時の引退式は、
ビデオも写真も残っていません(^^;;;
写真だけでもと思い、どこで引退式をやってるのか、
東京高校の体育館周辺を走り回った覚えがあります(^^;;;;

代が変わり、1期生の時は出来ませんでしたが、
2期生達の引退からは、後輩達から先輩へのメッセージと称し、
ビデオ撮影を始めました。メッセージの送り方は少し変わりましたが、
今でも、それは続いています。
それを見て、いつも思う事が1年生達のコメント。
「短い時間でしたが・・・・」が必ず入るのです。
4月に入学して来たあの子達は、僅か3ヶ月で、3年生とお別れです。
殆どの学校が、こんな感じ?夏季大会まで3年が居る所は別だけどね。
これを見るたびに、高校3年生の現役生活の短さを痛感します。

ご父母が応援に来てくれてる子供達は、
その事情は見ての通りなので、帰宅後、何かするのでしょうか?
応援に来て貰った事が無い子供達は、いつもの部活終わりな感じなのかな?
ウチは、何となく、お疲れ様会をしたかな(^^;;

私は、ずっとウチの様なご家庭との付き合いが多かった。
葛総では、子供だけで無く、ご父母とも「ありがとうございました」と挨拶をする。
「お世話に成りました」と労いの言葉を頂戴したりもする。
その時、いつも感じるのは、その寂しさ。その瞬間は、負けた悔しさに紛れています。
口ではね「これで、土日お弁当作らなくなって良かった」などと仰っておりますが、
子供以上に、寂しさを感じる時が来ます。
少し経ってからも「土曜日、お弁当居るの?」などと聞いてしまったりね(^^;;;;
生活のリズムが一変しますので、そのリズムに慣れるまで時間が掛かります。

もう一つの引退式。
チームに依っては、その労いを兼ねた、ご父母への感謝の会を
やっている所もありますね。私は、とても大切な会だと思います。
公立高では、それをやるのは難しい所もあるでしょうけどね、
ただ、知っていて欲しいのは、高校でバレーが最後に成る子供達には、
それまでサポートして来たご父母が居て、
高校での、付き合いとしては、2年半から3年ですが、
そこに至るまでの数年間のサポートがあり、
そして、子供達と一緒に、ご父母も、その終わりを迎えています。
長い人だと、小中高と、土日引率やお弁当作り、チームのお世話、試合の応援。

パパと結婚し、待望の子供が産まれた。「女の子だ(^^)」
健康に、怪我無く健やかに育ってくれればと願う。
が、その時、今の様な光景は、だれも想像はしていない。
子供がバレー部に入りました。「あ~、疲れた」「お腹空いた、何か無いの?」
「今度の日曜日、試合があるの、私、出られないかも知れないけど来る?」
「今日、先生から、ユニフォーム貰った、試合頑張るから来て」
それから、子供と一緒に喜んだり、悔しがったり、泣いたり・・・。
「あんた、勉強してんの?そんなんじゃ、高校入れないよ」

そして、高校入学。期待通りに?バレー部に入った。
新しい仲間とやって行けるのか、一抹の不安を抱えながらも
「どう、高校の部活?」と聞きながら、再び、子供のサポート生活が始まる。
いつもの事だけど、、時に、面倒な感じも覚えながら、
「行ってきます!」を送り出し、「後で行くから、その時、お弁当渡すから」
と、学校までいそいそと応援に駆け付ける。
他会場だと、駅からどの位掛かる、何線乗る?
勝手の分からない他校で、子供のチームを見つけるまでのドキドキ感。
知った顔を見つけた時の安心感。大人の自分にも新鮮な緊張感がある。

「次の試合で、負けたら引退。あ~~、大丈夫かな、勝てるかなぁ」
「負けたら、どうしよう・・・・・」
「大丈夫、みんなで頑張れば、きっと勝てるよ」と言いつつも、子供以上の不安感。
「もしかして、負けちゃうと引退なんだけど、見て上げてくれる」と、ジジ・ババに電話。
コートを見れば、何か強そうに感じるチームばかり、
それでも、自分のチームの勝利に期待し、応援をする。
「ガンバレ、ガンバレ、ガンバレ・・・・・」
これを、何年も続けて来た。
「応援ありがとうございました!」深々と頭を下げる子供達。

でも、この試合だけじゃ無かったね、お父さんお母さんが、
応援して来てくれた試合は、これだけじゃ無かった。
それが、終わり迎える。
いつもの事が無くなる寂しさ。お察し致します。
注意する事は、いつもの事だったからと仰るかも知れませんが、
これが無くなると、気が抜けた様な感じを受ける時があります。
そんな時、一番気を付けなくてはいけないのは、ご自身の体調です。
健康に留意されて、引き続き、お子様のサポート・応援をして下さい。
これまで、本当にお疲れ様でした。

高校の顧問の先生方には、子供達への最後のご指導として
保護者の方々へ、子供達が、きちんと感謝の気持ちが伝えられる様に
アドバイスして頂けると嬉しいです。
それが、一番大事な、もう一つの引退式だから。





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