感慨 [高校バレー]
ここからは、1人のジジィとしての独り言です。
6年前、小学生のバレーチームに入っていた女の子達が日本一に成った。
その翌年、1人の女の子は、公立の中学に進学した。
ある時、竹の塚のウキウキ館と言う公共施設の体育館で
練習試合があると言うので伺うと、その中学が来ていた。
私は、その時は表だっての中学コーチを終えていたが、
何度か試合は見に行っていた時だった。
「コーチ、スミマセンが、向こうのコートで審判やりながら
Bチームを見て貰って良いですか？」と先生に言われたので、
反対側のコートに行くと、その中学のBチームが対戦相手だった。
主審台側に立っていた、その中学の子供に見覚えが有った。
「あれ？お前ビーバーズだよな」と聞くと、
短髪で目のクリクリとしたその子が笑顔で「ハイ！」と答えた。
「おじさん知ってる？」と聞くと、困った顔をして「いいえ」と答えた（＾＾；；；；；
「おじさん、明日、白田コーチに会う事に成ってるんだけど、
今日見た試合の内容を報告しても良いか？」と聞くと
全力で首を振って「ダメです！」と言う（＾＾；；；；；；
その当時、30周年の記念式典を詰めている時で、
白田コーチには度々、打合せでお目に掛かっていた。
両学校のAチームは、向こうで試合をしていた。
当時、魚屋の次女が中学現役の時で、
方や、渕江には、後に、その次女と高校では仲間に成る2人がいた。
向こうを見てりゃ良いのに、何故か、顧問の先生は、
こっちのBチームを指導しに来た。
「先生、大丈夫ですから、Aチームのご指導為さって下さい」と言うと
「良いんですよ、あっちは適当にやってますから（＾＾）」と言う（＾＾；；；；
その翌年、その中学のキャプテンに、その子が成った事を知った。
「多分、中学女バレ顧問で、あの子をキャプテンにするのは、私くらいですね」
色々と解釈出来るその先生の言葉の意味を、私は、昨日知る事に成った。
チームが上手く行かない。
色々な事が原因したし、その理由も知っている。
大人達が介入して、ちゃちゃっと済ませちゃう事は出来たのか知れないが、
誰も、それをせずに静観をした。
でも途中、私は、その子を悩ます言葉を色々と掛けた。
「昨日、品川学園中の子供達に会ったんだけど、
元気良くてさ、耳をつんざく様な挨拶でさ、その時、あれ～？
こう言うの、昔どこかで経験したなと思ったんだけど、
それってさ、お前達だよ。あの時の、お前は前しか向いてない
良い目をしてたよな。今のお前を先生が見たら何と言うだろうね」
「お前、小中と何を教えて貰って来たんだ。
先生、先生って、中学顧問をリスペクトするのは良いけど
もう居ねえよ、だったら、今のお前は何をするの？
それでも、先生、先生って言うのか？」
「何？嫌われるのそんなにイヤなんだ。自分可愛いもんな」
などなど、その子には、キツイかも知れないが敢えて言葉を掛けた。
先月か先々月に、中学の練習試合に顔を出したその子は、
先生から、お前に任せたからとチームを任され、練習試合で監督をした。
対戦相手の監督には、その子の中学の先輩で、高校でもキャプテン勤めた子で、
現在、大学に通いながら、中学恩師の側でコーチを勤めている子が成った。
これまでの対戦成績は、分が悪かったらしいが、
その子が、監督をしたチームが、先輩が監督をしたチームに勝利した。
その日、最後のミィーティングで、先生は、子供達の前にその子を呼び
「お前、今日はとても良かったよ、実に適切で厳しく指示が出来ててな」
褒めているのかと思いきや、
「で、今、自分のチームで、それが出来てるのか？」
私は、後にその話を聞き、先生の計らいに、涙が出た。
十分にそれが出来る資質を持っているのに、勇気が出せず、
躊躇してる、その子を叱咤する為の先生の計らい。
言われた瞬間、その子の目からは、ポロポロと大粒の涙が溢れた。
効いたのか、効かなかったのか？それは、本人にも聞いていない。
昨日、誰も居ない所で、最後の試合を迎える前、
こっそり、その子に声を掛けた。
「最後はな、ビーバーズ魂だ」と言い握手をした。
試合中は、とても良い笑顔だった。
それでも最後の最後、負けてエンドライン上に並ぶ、
その子の目からは大粒の涙が、再びポロポロと落ちていた。
小中高と、その子を見て来た。
最後は、叱咤激励を直接本人に言う関係に成った。
素直に、嬉しかったんだよ。
お前と、こう言う関係に成れた事を、素直に嬉しいと思える。
「私くらいです、あの子をキャプテンにするのは・・・」
そう言う事か・・・・。
高校の顧問は、それら全てを飲み込める人で、
その子に託しながら、人を育てる事が出来る人。
そして、「良く頑張ったな」と言える人。
なので、昨日は顧問が伝えるであろう「良く頑張ったな」をその子に伝えた。
もう、白田コーチに伝えて良いかとは言わないよ（＾＾；；；；
ただ、バレーからは離れずに居て欲しいです。
お前を、育ててくれたバレーで、次の子供達に、お前らしい何かを伝えられる。
それが、これからお前に出来る、バレーに対する恩返しかも知れない。
「生きる力を借りたから、生きている内に返さなきゃ」だぞ（＾＾）v
2年半、ありがとうございました。感謝感謝です。
6年前、小学生のバレーチームに入っていた女の子達が日本一に成った。
その翌年、1人の女の子は、公立の中学に進学した。
ある時、竹の塚のウキウキ館と言う公共施設の体育館で
練習試合があると言うので伺うと、その中学が来ていた。
私は、その時は表だっての中学コーチを終えていたが、
何度か試合は見に行っていた時だった。
「コーチ、スミマセンが、向こうのコートで審判やりながら
Bチームを見て貰って良いですか？」と先生に言われたので、
反対側のコートに行くと、その中学のBチームが対戦相手だった。
主審台側に立っていた、その中学の子供に見覚えが有った。
「あれ？お前ビーバーズだよな」と聞くと、
短髪で目のクリクリとしたその子が笑顔で「ハイ！」と答えた。
「おじさん知ってる？」と聞くと、困った顔をして「いいえ」と答えた（＾＾；；；；；
「おじさん、明日、白田コーチに会う事に成ってるんだけど、
今日見た試合の内容を報告しても良いか？」と聞くと
全力で首を振って「ダメです！」と言う（＾＾；；；；；；
その当時、30周年の記念式典を詰めている時で、
白田コーチには度々、打合せでお目に掛かっていた。
両学校のAチームは、向こうで試合をしていた。
当時、魚屋の次女が中学現役の時で、
方や、渕江には、後に、その次女と高校では仲間に成る2人がいた。
向こうを見てりゃ良いのに、何故か、顧問の先生は、
こっちのBチームを指導しに来た。
「先生、大丈夫ですから、Aチームのご指導為さって下さい」と言うと
「良いんですよ、あっちは適当にやってますから（＾＾）」と言う（＾＾；；；；
その翌年、その中学のキャプテンに、その子が成った事を知った。
「多分、中学女バレ顧問で、あの子をキャプテンにするのは、私くらいですね」
色々と解釈出来るその先生の言葉の意味を、私は、昨日知る事に成った。
チームが上手く行かない。
色々な事が原因したし、その理由も知っている。
大人達が介入して、ちゃちゃっと済ませちゃう事は出来たのか知れないが、
誰も、それをせずに静観をした。
でも途中、私は、その子を悩ます言葉を色々と掛けた。
「昨日、品川学園中の子供達に会ったんだけど、
元気良くてさ、耳をつんざく様な挨拶でさ、その時、あれ～？
こう言うの、昔どこかで経験したなと思ったんだけど、
それってさ、お前達だよ。あの時の、お前は前しか向いてない
良い目をしてたよな。今のお前を先生が見たら何と言うだろうね」
「お前、小中と何を教えて貰って来たんだ。
先生、先生って、中学顧問をリスペクトするのは良いけど
もう居ねえよ、だったら、今のお前は何をするの？
それでも、先生、先生って言うのか？」
「何？嫌われるのそんなにイヤなんだ。自分可愛いもんな」
などなど、その子には、キツイかも知れないが敢えて言葉を掛けた。
先月か先々月に、中学の練習試合に顔を出したその子は、
先生から、お前に任せたからとチームを任され、練習試合で監督をした。
対戦相手の監督には、その子の中学の先輩で、高校でもキャプテン勤めた子で、
現在、大学に通いながら、中学恩師の側でコーチを勤めている子が成った。
これまでの対戦成績は、分が悪かったらしいが、
その子が、監督をしたチームが、先輩が監督をしたチームに勝利した。
その日、最後のミィーティングで、先生は、子供達の前にその子を呼び
「お前、今日はとても良かったよ、実に適切で厳しく指示が出来ててな」
褒めているのかと思いきや、
「で、今、自分のチームで、それが出来てるのか？」
私は、後にその話を聞き、先生の計らいに、涙が出た。
十分にそれが出来る資質を持っているのに、勇気が出せず、
躊躇してる、その子を叱咤する為の先生の計らい。
言われた瞬間、その子の目からは、ポロポロと大粒の涙が溢れた。
効いたのか、効かなかったのか？それは、本人にも聞いていない。
昨日、誰も居ない所で、最後の試合を迎える前、
こっそり、その子に声を掛けた。
「最後はな、ビーバーズ魂だ」と言い握手をした。
試合中は、とても良い笑顔だった。
それでも最後の最後、負けてエンドライン上に並ぶ、
その子の目からは大粒の涙が、再びポロポロと落ちていた。
小中高と、その子を見て来た。
最後は、叱咤激励を直接本人に言う関係に成った。
素直に、嬉しかったんだよ。
お前と、こう言う関係に成れた事を、素直に嬉しいと思える。
「私くらいです、あの子をキャプテンにするのは・・・」
そう言う事か・・・・。
高校の顧問は、それら全てを飲み込める人で、
その子に託しながら、人を育てる事が出来る人。
そして、「良く頑張ったな」と言える人。
なので、昨日は顧問が伝えるであろう「良く頑張ったな」をその子に伝えた。
もう、白田コーチに伝えて良いかとは言わないよ（＾＾；；；；
ただ、バレーからは離れずに居て欲しいです。
お前を、育ててくれたバレーで、次の子供達に、お前らしい何かを伝えられる。
それが、これからお前に出来る、バレーに対する恩返しかも知れない。
「生きる力を借りたから、生きている内に返さなきゃ」だぞ（＾＾）v
2年半、ありがとうございました。感謝感謝です。
