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インターハイ予選1日目 [高校バレー]

この日は、晴天でギャラリーは、熱気でムンムンとしていた。

毎度感じる事だが、インハイ予選で、
3年生は現役最後の大会に成るチームが多いので、
ギャラリーは、いつもより1.5倍~2倍に増える。
決戦に備えて・・・最後に成るかも知れないから・・・どっちでしょう(^^;;;;;

さて、葛総のインハイ予選は、アクシデントに見舞われた。
3年の1人が、試合前の練習中に怪我をした。
全員、真っ青(@@)
私は、始まる前だったので、コートへ降り、状況を伺うと
「大丈夫です」と本人からは心強い言葉を貰ったが、
この子は、その時から最後までベンチで、コートに戻る事は無かった。
ベンチで、メソメソしていたが、タイムアウト毎に、
みんなが、戯けて泣き顔のホッペを引っ張ったりして、慰めに行っていた。

どうなる?
葛総応援団は、誰もがそう感じた事だろう。
顧問に呼ばれたのは、1年のカナ。
私の、拙い記憶だが、この子、練習試合にも出た事無い。
もちろん、公式戦は初めて。「お前出ろ」と言われた瞬間、
顔面真っ青、目はキョドって、みんなの所に戻った時は泣いていた。
勿論、嬉しくてでは無く、緊張感で(^^;;;;;
試合が始まり、固唾を飲む葛総ベンチ・応援団。
あの子のプレッシャーは、きっと言葉では言い表せ無かっただろう。
ところが、この1年が大活躍。勘が良いなと感じたのは、ブロック。
1年のデビューは、何度も見て来たが、
いきなり出ろと言われた子で、ブロックポイントを公式戦で取ったのは
この子が初めてかも知れない。
サーブ・スパイクでも点を取り、本人も、コートで良いリアクションをしていた。
こう言う子もいるんだね(^^)v
この子の初得点が、応援団のボルテージが上がる瞬間でもありました。
チームとして良かった所は、周りがこの子を支えた事。
何度も、側に行き、声を掛けて上げていた。
特に、セッターのアヤカは、あの子のお母さんに見えた(^^;;;;;;
あいつも、こう言う顔をするんだと、気付かせてくれた。

5年前、2期生のナツコは、最後の試合途中に泣き出し、
それを見たリナが、活を入れに行った。
そんな奴は、いねえだろうと思っていたら、7期生にも・・・・いた(^^;;
イクが、ベンチ横で、額に握った手を合わせ泣きながら応援をしていた(^^;;
その上のギャラリーでは、葛総のサッカー部男子達が応援をしてくれていた。
思えば、リナ・ナツコ達の時も、現在コーチのゴリが応援してくれていた。
顧問の言う「みんなから愛されるバレー部」は、続いているのだなと感じた。

私は、イクが泣きながら応援してるのを見た瞬間、ダメだったが、
何とか、堪えて下へ降りた。そこで、顧問とゴリに労いの言葉を掛けた。
短い試合の寸評を顧問から頂き、私も、全く同感だった。
コート決勝の2セット目。
0612.JPG
顧問も、あの子達の最後の進化を賞賛していた。
私も、あの子達の意地を見せて貰ったセットだった。
その場で、後ろを振り返ると、イスに腰掛けまま、泣きっ面を晒しているゴリが居た。
何か意味不明な言葉をブツブツ言っていたが(^^;;;;;、
あいつの、あの子達に対する思いだけは十分に伝わって来た。
人は進化出来る。それは、後は無いよと言う瞬間でも存在する。
それを、ウチの子供から教わったセットだった。

切羽詰まった瞬間を、人の脳は忘れる作業に入る。
今は、悲しくて、辛いかも知れないが、何れそれは和らいでくる。
それでも、忘れて欲しくないのは、あの場に居た事。
あの場所で、みんなが見守る中、頑張っていた事。
最後の最後まで、諦めなかった事。
それらを、忘れずに過ごしていると、
それが、お前達の財産と成り、いつか使える時が来ます。

ミィーテイング終わりに、
3年生達が、顧問を囲み、改めてお礼を述べた。
その時、顧問から「今後の進路は?」の問いに、1人1人が目指す所を報告した。
顧問が、ガンバレよの言葉で終わろうとしたので、
「先生、卒業するまで・・・・の言葉は?」と言うと
「あっ、そうですね(^^)」
「お前達は、卒業するまで葛総女バレ。
引退後、だらけたりせず、女バレの一員だと言う事を忘れずにな」
ウチのOG達全員、現役最後は、顧問の、この言葉で終わっているので、
こいつらにも、それを伝えて欲しかった。

ウチだけで無く、現役の最後を迎えた、
高校女バレのみんなも、2年半、お疲れ様でした。
だが、これで高校生活が終わる訳ではありません。
ここからが、自分の将来に関わってくる事を決めたり、努力したりする事が多い。
妥協するのは、簡単で、いつでも出来ちゃう。
バレーだったら、顧問やコーチや仲間が勇気をくれたり、
時には激を飛ばされたり、自分を鼓舞する切っ掛けを貰っていました。
ここからは、自分が自分を鼓舞し、檄を飛ばさなくていけない場面が多く成ります。
そんな時、体育館で過ごした、頑張った自分を、頑張れる自分を思い出して下さい。
1点を貰ったのでは無く、1点を取った自分達を思い出して下さい。

葛総会場では、最後を迎えたチームが、
それぞれ最後のミィーティングを行っていた。
ウチのミィーティングが終わったのが、PM7:00だったが、
外では、まだミィーティングをやってるチームもいた。
引退した先輩も、残された後輩も、次を迎える為の時間を共有してる。
なので、明日から、また、頑張りましょう。

葛総会場の結果:Aコートは東京高校、Bコートは田無高校でした。

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