リーグ戦2日目

お前らの応援を止めた2日目。

昨日、明日は来ないと言い放って帰る時、
バカヤロウな2人は、私を追い掛けて来て、
「今日の事をみんなで話し合い、
明日は、みんなで試合が出来る様に頑張ります」と、私に言った。
「あっそう、お好きにどうぞ。オレは来ない」と奴らに言った。
小言を言い放ってる最中、答えるのは部長だけ、
キャプテンは、ずっと黙り（＾＾；；；；；；
こいつは、いつもそう。
私に小言を言われると決まって黙り。
「ほんと、お前はずるいよな」と言っても、
黙ってりゃ、いずれ嵐は去る。そう言う態度が、本当にムカつく。

個人的に、この子は小学生の時から知ってる子で、
中学時代も良く知ってる。
この子の中学時代女バレの顧問は、私が、とても尊敬する先生で
その教え子達も、私の周りには沢山いて、色々な学校で活躍をしてる。
自分が中学時代培ってきた物、先生の教えなどを高校に来て発揮してる。
時に、その思いが強く、高校の顧問達が、手を焼く事もあるのだが、
私は、それがとても嬉しく、子供がステップアップしてる感を味わっている。

「お前はどうだ？」
「今のお前の姿を、先生が見たら何と言うだろう」
プレーじゃねえよ、お前の姿勢の事だ。
多くのお前の中学仲間達は、進化を続けてる。
他のチームの子でも、それがとても良く分かる。
培って来た物を、新しい場所で、新しい仲間達と共に、
アレンジし、時に主張したり、時に我慢をしたり、
そこで出会った顧問と、今、自分達が目指せる最高の物を求め、
作って行こうとしている。
「お前はどうだ？」

ウチが会場校の時は、AM7:00に体育館へ行くのだが、
この日、いつもの様にAM5:00に起き、シャワーを浴びて
身支度を整えたが、いつもの時間に家を出なかった。
今日は、応援止めたからね。
ただ、会場にいる顧問とゴリの弁当を用意しなくちゃいけないので、
11時近くに家を出た。
弁当を届け、疲れちゃったので、体育館で休んでる時、
どこかのチームの試合が始まった。
どちらも、これまで全勝で勝ち上がって来たチームの様だった。

1セット目。5点リードのまま青いユニフォームのチームが
中盤までリードをしていた。声が出ていて、攻撃する際、
考えた1球を放っていたので、緩いボールでも、決まっていた。
だがそれが、次第に無くなって行く。気がつくと、7連続失点。
思考が止まってしまった。ただ、返すだけが続く。
練習は嘘をつかないとは、この事なのだ。
緊張感のある試合で、いちいち考えながらなんて余裕も無くなる時、
普段の自分が出る。練習で身につけた事が、クセに成っていない。
一過性でも上手く行けば御の字だが、長続きはしない。
付け焼き刃は、相手にバレる。短時間だが、相手に見られていただろう。
なし崩しに、2セット目も取られた。

練習、練習、練習。プレーの精度を高める。とても大事だが、
歯を食いしばり、これを乗り切る為の練習が無いのだろう。
何が何でもが無い。それ程上手でも無いのに、
どこか、スマートなバレーをしようとしてる風に見える。
泥臭い、形振り構わずな姿を、多分だが練習で互いに見た事も無いのだ。
出来ないのかと言うと、そうでは無い。やらないのだ。
だから、そう言う場面に成ると、糸が切れるのが早い。
練習に対し、成果が見られる物だけに固執し、
精神的な絆の構築に役立つ練習がされていないのだろう。

練習は嘘を付かない。何と深い言葉だろう。
必死な奴には、分かるが、気がつこうとしない奴には一生分からない。
私達は人間だ。それぞれのスポーツの技術を学び、鍛錬を続けるが、
試合でそれが絶対かと言うと、私には、そうは思えない。
練習とは？
試合で勝つ事が、素晴らしいのかと言うと、表向きはそうなのだろうが、
本来、賞賛すべきは、そこに至るまでに、どんな練習をして来たかだ。
結果が伴えば、それに越した事は無いが、自分達がどんな練習をしたか、
して来たかが、自分の次に繋がる物だと私は思う。
次は、明日。明日は未来。
自分達の未来に、繋がる。たかがバレー、されどバレーです。
「部活はバレーやってました。あんまり強くは無かったけど、
最高なチームでした。それが私の誇りです」
さて、数年後それが言えるかなぁ～（＾＾）

弁当を届けに来ただけで、ちょっと休んでる間の出来事だったので、
終了後は、すぐに帰宅した。
今週末辺りから、中学も高校も、いよいよ本番を迎える。
ウチも、Ⅰ部大会に出場すると決まった様なので、頑張るしかねえな。