新チーム初練習試合

日曜日、芝商にお邪魔をし、新チーム初の練習試合が行われた（＾＾）
ウチの他には、江戸川が参加。3校での練習試合だった。
この日も、ウチはオープンキャンパス参加の為全員が揃っておらず、
しかも、1人体調が悪く、開始前に帰宅させた。

「練習試合」

私などが考えている以上に、初出場に近い子は、
心臓が口から出る思いなのだろう（＾＾；；
1人、2年生で、この日フル出場をした子がいた。
中学では、バレー部に所属していたが、事実上高校デビューに近い子。
ゴリのシート練習では、ボールが怖くて逃げちゃう様な子（＾＾；；；
当然、対戦形式の練習で、声を出せと言っても、声など出せず、
自分のプレーだけ・・・。
インハイ予選で、ピンサーとして初出場を果たしたが、
練習試合とは言え、フル出場は初めて。

この日の練習試合で、
この子は、最初と最後では、丸っきりの別人に生まれ変わった（＾＾）
となりのトトロで、貰った木の実を植え、トトロ達のおまじないで、
木々が急成長するシーンがあるが、
私には、それに近い場面に遭遇した思いだった。
色々な子供の初デビューを見て来た。
試合を重ねる毎に落ち着き、練習で見せる様なプレーが出来る様に成る子。
失敗を重ね、下を向く事が多くなってしまう子。
一つ良いプレーを切っ掛けに、自信を持ち始めて行く子。
と、色々と見させて貰って来たが、
この子は、今までに無い初めてのケースだった。

それは「声」

試合中、声を出すと言うのは、中々難しい事ですね。
威勢良く、かけ声を掛ける的な、声は出せても、殆どがそこまでで、
指示声や、フォローを促す声を出せる様に成るまで行かないのが現実。

あるローテーションで、1年とバックで並ぶ時があった。
相手側のサーブが、その1年に飛んで行った。
その時「ナツ！」と、その2年生が大きな声を出したのが聞こえた。
私が、あの子の声に気がついた最初の一声だった。
嬉しくて隣に居た顧問にすかさず言った「ミナミが声出してます」
顧問は、とうに気がついておられた様で、私を見て頷きながら、笑顔を見せた。

フォワードでの動きは、メチャクチャに近い（＾＾；；；
が、セッターを呼ぶ声が聞こえていた。
ライトから1発、練習でも打ったことが無い様な切れのあるスパイクを放った（＾＾；；

元々、運動能力のある子だからなのかも知れないが、
これほどまでに、たった1日で急激な成長を遂げる子は初めて。
プレーもさることながら、声が出せる様に成ったのは、私には奇跡に近い（＾＾）
子供によって、色々な成長する機会があるが、
実戦経験で、これほど成長する子は、珍しいのだと思う。
「失敗しろよ、それを見つけに来たのだから」と途中、声を掛けた。
思い込みもあるが、この日の後半、チームで一番声を出していたのはあの子だ。

正直、まだ確定して無いチームで、手探りが続くのだろう。
夏季大会を迎えるまでに、形としては決めることは出来るのだろうが、
それまでに、何度か変化を見るチームだろう。
1年生が混じってのチームなのだが、当然、この1年も口から心臓出ちゃってた（＾＾；；
「ナツの顔怖いよ、もっと笑顔でやろう」
この日の練習試合は、及〇先生のご提案で、夏季大会特別ルールを採用し、
13点目に、60秒間の給水タイムを取ったのだが、
この時、子供達だけで話しをしてる中から、そんな声が聞こえて来た。
新チーム発足後、イベントがあり自分達の練習が出来ない時期が続くが、
中身のある練習。練習試合を自分達が主体で来なして行く様に、頑張りましょう。