こんなのが出て来た

昔、浅草橋の問屋さんでバイトをしていた。
今は、シモジマに成っちゃったが、文房具の問屋だった。
あの界隈は、今でも問屋が多く、当時、どの問屋にも、「素人お断り」
入り口の扉には、こんな札が掛かっていた（＾＾；；；

素人には、物を売らないが問屋の原則で、ポリシーがあった。
当時は、本当に断っていたね。
が、例外もあって、現在は、私の事務所の近くにある
相撲の高砂部屋は、その当時、柳橋に部屋を構えていて、
今の親方である、朝潮が大学から高砂部屋に入って来て間もない頃で、
部屋の若い衆などが、部屋で使う伝票類や文具などを買いに来る時は売っていた。
林家三平の女将さんも、時々買いに来てました。

キャンディーズが、普通の女の子に成りたいと引退した。
その時、後楽園で最後のコンサートが行われて、
私と同年代のお兄ちゃん達が、紙テープを買いに来た。
最初は当然、断っていたのだが、どこにも売っていないと（品切れで）
泣いて頼まれた（＾＾；；；
店頭の責任者の課長が、見るに見かねて「売ってやれ」と言い、
普段は、そんなに売れない紙テープがあっという間に売り切れた。

そんなある日、二人の女性が店に入って来た。
明らかに素人なのだが、一人は外人で、とても背の小さい人。
つばの広い帽子とサングラスを掛けていたが、
近くに来た瞬間に、誰だか、すぐに分かった。

「アグネス・ラム」

若い人達、40代の人達も知らないだろうが、
今で言う、グラビアアイドルだよね（＾＾；；；；
グラドルの元祖かも知れない。

私は、テレビでしか見た事が無かったので、
こんなに背の小さい人だった事にとても驚いた。
もう一人の女性は通訳さんで聞くと、折り紙が欲しいとの事。

課長に報告、売って良いかを確認し、良いだろうって事に成り
店にある折り紙全種類を、作業台に並べた（＾＾；；；；
と、同時に私は一緒にバイトをしていた後輩に、
「スケッチブックを持ってこい」と命じていた。

折り紙を数点をご購入。その伝票は、私が切った（＾＾）
で、精算する時に、スケッチブックを出し、サインして貰った（＾＾；；；；
そのサインが出て来た。

多分、1976年と書いてあるのだと思う。（昭和52年5月13日）
この翌年、さっき書いたキャンディーズが引退。
そして、翌々年。日本にディスコブームが到来。
インベーダーゲームの大流行。
「サタデーナイトフィーバー」と共に、土曜の夜は、六本木に出向いた（＾＾；；
考えて見ると、今のゴリと同じ年齢だな。
う～～～～～ん、比べてみると、お前はやっぱ偉い（＾＾）v

私、六本木行く時、ブルーのニットのズボン、白のベルトに、
白のエナメルの靴履いてたな。ホント、若いって素晴らしい！（＾＾；；；；；；

アグネス・ラムさんは、私の1つ上なので、もうすぐ、60才に成るんだな。
今は、どうされているのでしょうね。