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親爺様 [家族]

自分にとっての親爺とは?

親爺が亡くなって、今月の16日で8年が経つ。
時々、お袋が「最近、お父さんが来てる」とか言う(^^;;;
悲しいかな、私の所に来た事は殆ど無い(^^;;;
こうして今、亡くなった親爺の事が、自分の日常生活の中で、
ウエイトを占めるってあまり無い、親不孝な息子です。

だが、昨日、ある連絡を頂戴してから、
親爺の事をずっと考えている自分がいる。
それは想い出だったり、記憶だったりが入り混ざって、
時系列を無視した形で現れてくる。
自分の記憶の上に、亡くなった後、
お袋から聞かされた親爺の話が重なって、それらを上書きされたが、
出て来るのは、上書きされる前の事。

今の自分達の夫婦像を、親爺達の夫婦像とかと比べたりして
今の自分は、良い夫なのか、良い父親なのかとかね(^^;;;

先日、躾も体罰の事を書いたが、
私は、悪ガキだったので、親爺にボコボコにされた口でね、
高校生の頃は、本気で殺してやろうと思ったこともあった。
それでも、やっぱり親子は親子。
わだかまりがあったとしても、時間と共に塊は溶けて行く。

「親爺に替わってくれる?」
ある日、実家へ電話を掛け電話口のお袋に告げた。
「あっ、オレ。あのさ、おじいさんになりましたよ」
親爺は最初、私が何を言っているのか分からなかった(^^;;;
そして、その理由が親爺に分かった瞬間、嗚咽が聞こえた。
そんな事が、昨日から頭の中を・・・。

「なんかさ、さっきからお父さん起こしても動かないのよ」

8年前、お袋から掛かって来た電話。

私の親爺は、突然死に近い状態で亡くなったので、
看取るって事が無かった。なので、あっけない物って感じだった。


昨日、白田コーチの親爺さんが亡くなったと連絡が来た。享年86歳。

不謹慎な話だが、人の不幸で親爺を偲んでる自分がいた。
報告を受けたあと、勝手に、後から後から親爺が出てきた。

そして、その時の自分と、白田さんを重ねた。
白田さんは、どうだろう?大丈夫かなとか、
白田さん、泣いてねえかなとか、お袋さん大丈夫なのかなとか、
奥さんは、カズヤは大丈夫?
カズヤが産まれた時、親爺さん喜んだんだろうなとか?
思い浮かぶ事は、支離滅裂だが、重ねて出て来るのは自分の親爺だった。

あの時、私は、泣けなかった。
母ちゃんも娘達も泣いてるが、私は、涙を流すこと一度も無かった。
長男坊としてやらなくちゃいけないことが沢山有って、
何しろ、きちんと親爺を送らなくちゃだけだった。

白田さんも、そうだろうか?

だとしたら、それは。

息子にとっての親爺って、この年になって見ると、特別な存在だと気づく。
感謝も入り交じってるが、どこか同等の立場でも見たり出来る唯一の存在。
だが、一生超えることが出来ない存在。

白田さん、悲しいけどな、今は、踏ん張りどころだ。
親爺さんを、きちんとお見送り出来る様に頑張って。


合掌。




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