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練習 [中学バレー]

練習を見てると、そのチームの技量が見えて来る時があります。
これ、下手くそが多いとかでは無くてね、
やってる練習に対する子供達の理解度が足りてないです。

その前に、先日、調べ物してる時、ネットで見つけた記事で、
「良い部活の目印」「悪い部活の目印」です。
下記は、その引用です。

「良い部活の目印」
集合が早い
準備も早い
部活が始まる前に自主練している生徒がいる
全員が声出しできている
練習に顧問の姿がある
練習がレベル別に分かれている
片付けも素早くできる

「悪い部活の目印」
集合がだらだらしている
ランニングの列が長い
練習中に座っている生徒がいる
顧問の姿がない
声を出している生徒が限られている
しゃべっている生徒が多く、笑い声も聞こえる

これは筆者が、高校のサッカー部を取材して書いた記事ですが、
色々な部活に照らし合わせる事が出来ます。
この春、お子達が入った部活は、上のどちらに当てはまるでしょう?
上記は、チームの姿を見た時の印象で。
では、実際の練習の時ではどうだろう?

どのスポーツにもセオリーがありますので、
それを理解させていくと共に、基本プレーの習得をさせるでしょう。
セオリーには意味がありますが、その意味を理解させてないで、
練習を始めて行くと大変な事に成っていきます。
だが、このセオリーが曲者で、ここは教える側の先生で様々です。

オーバー・アンダーから始まるケースが多いのでしょうが、
高校生達を見ると、アンダーの手の組み方が、え?って思う子が多い。
その子に理由を聞くと、明確な回答は帰って来ませんが、
我流のままで直されなかったが多かったかな?

この他で言うと、対人レシーブは、良くやる練習でしょうが、
複数人入った場合のレシーブ練習の時に、顕著に見られるのが、
折角、複数人入っての練習なのに、対人の延長みたいな感じ。
結局は、個人の技量が物を言っちゃうレシーブ練習。
高校生達に説明をしても、理解してくれる子は少なかったです。

いつでも、自分。
自分が上手に上げなくちゃ、迷惑掛けちゃいけないから自分の事で精一杯。
横に仲間がいるのだけれど、自分の事でいっぱいいっぱい。

技量を上げていくのは、個人の課題で、
バレーコートには6人入るので、その6人が絡んでのレシーブ練習に成らず、
つまり、試合の時、6人対6人でやるけどね、
そう言うチームの試合を見ていると、6人対1人に成っちゃったりしてる。
言葉ではね、「みんなでやるよー」とか言われるけれど、
この場合の、みんなでやると言う意味が理解出来ない。
それは、常日頃の練習でやってないからだね。
「普段が出る」とはこの事です。
この普段についても、日常生活に及ぶ話なのだが、ここでは言わない。

どうやったら、自分達のミスを最小限に留まらせるか、
その為にどうしたら良いかの練習なんだよ、
特に、複数人入るレシーブ練習はね。
でも、結局ベルトコンベヤーの様に、流してってしまう。
こう言う所のセオリーは、指導者によって様々です。

コートに入りネット中央部から、ボールを手で上げてアタックを打たす。
コートにセッターを立たせて、延々とトスを上げる。
ここまでは個人の技量を上げる為の練習。

では、セッターを立たせトスを上げ、アタッカーに打たせる練習の場合は。

6人全員を入れて、反対コートからボールを入れ、練習する場合は?

極々、普通のバレー部だったら、どこでもやる練習ですが、
セオリー違いで、効率の良い練習に成るか成らないかが決まって行きます。
効率良くとは、試合で出来るか出来ないかの意味に近いかな?

以上、クドクド書きましたが、これらの練習全てに
教える側が気を付けなくちゃいけない事があります。
対人は別物かも知れませんが、全ての練習に一貫する事。

それは、相手を考える、相手を思う気持ちを教えるです。
ここで言う相手とは仲間の事、コートを共にする仲間達です。
そして、レギュラーでは無い子、下級生も含め教えて行く。

具体的に言うと、セッターがトスを上げて、スパイクを打つ練習。
中学生、高校生のセッターのトスが、いつもいつも正確に上がる訳が無い。
でも、セッター任せられた人は必死だ。
で、始まるスパイク練習。
上手に上がる時もあれば、そうで無い時もある。
そこに、こうしたら、ああしたらの指導が入る。で、続いて行く練習。
どうです?みんなの想像から、それ程外れてない感じでしょう。
では、ここに仲間を考えての練習がどう入る?

特に、上手にトスが上がらなかった場合。
みんはどうなる?
トスが、低かったり、短かったりした時、ちゃんと打てる?
これの場合、仲間も先生も、殆どがセッターのトスのせいだと思う。
でも、それってホントにホント?

アタッカーの人、
どんなトスが上がっても打ってやるぞって構えてたか?
あなたが「オープン」と言ったとして、
オープンが打てるトスが上がらなかったら?打つ?打てる?
で、実際の試合の時に、こう言うケース無い?
オープンを打つ練習なんだから、オープン以外のトスが上がったら
打てないの当然じゃん・・・なんだよな(^^;;;

相手を思う、相手の立場に成ってを、
ここに例えるって子供染みてるかな?

速攻やオープン・セミとかね、
トスを上手に上げようとしないセッターはいません。
常に、考えているよ。
でも、そこに技量不足が出てしまい、挙げ句チャンスボールで返してしまう。

だが、いつもどんなトスが来ても、打つよって心掛け構える事を
練習していれば、強く打てなくても、攻撃とした形で3本目が返せたらどう?
バレーやってればさ、相手のトスを見てて
「あっ、これトスが合ってない・低い」とか思う瞬間あるだろう。
その合ってないと思った瞬間、相手アタッカーが、踏み込んでジャンプしたら。
細かい事なのかも知れないけど、
実際は、ちゃんとしたトスを上げて、アタックするを目指すんだよ。
でも、これが続かずに、苦戦する所を、
仲間達の小さな絆でカバーし合ってプレーする。
中学高校バレーで一番大事な事だと思います。

どう言う練習をするか、させるかで、子供達は、劇的に変わっていきます。
強くなりたい、試合に勝ちたいと思ってる子が殆どです。
だが、どんな大会でも、優勝するのはたったの1校でさ、
他のチームは、負けを経験する。

学校の部活動では、勝つ事の素晴らしさを教えるのは大事。
と同士に、バレーは1人では出来ない事、
みんなでやる最大限の良さを伝えて行けたら最高です。
それと、そこには惜しくもユニフォームが着られなかった子とかもいます。
試合に出る子だけが居れば良い?

決して、そんな事無いだろう。

勝つ事の大切さ、重要性ばかりでは無く、
みんなが一丸となって何かを目指すって事の大事さを、
ボールを使って教えて行く事が出来る。
これ、指導者の醍醐味ですね。

道を歩いている人、6人集めて来て試合をやらせる。
殆どの人がバレー経験者だったら、そこそこバレーが出来ちゃう。
でね、この人達が試合に負けちゃったら、どう感じるだろう?
悔しいって言いながら涙流すだろうか?
流さねえよな(^^;;;
でも、ずっと一緒に練習して来たみんなは?
絶対に悔しいんだよ。
その悔しいって気持ちを引きずるのでは無く、忘れない事が大事です。

良い練習をして、仲間との絆が深まる。
お互いに、一生忘れられない思い出を築く、
そんなバレー部に成ってくれることを祈っています。

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