長渕カッケー

昨日の、FNS歌謡祭のトリで出演した長渕カッコ良かった。
「壊れたとか」「マスコミ批判」とか、「ランキング批判」とか
色々と言われている様だが、私は、スゲエ格好良いと思った。

歌ったのは「乾杯」。
でも、歌い出しから様相が違い、メロディーも何もかも違う。
ワイドシショー批判、歌のランキング批判などを歌詞に入れたパーフォマンス。
でも、取り上げるのはそっちか？
時代に取り残された的な批評もある様だが、イヤイヤ、全然違う。
こう言う時代だからこそだ。

乾杯は、結婚式で歌われる曲として有名。
でも、時代と共に曲は変わって行く。
東北・熊本の大地震や原発の問題を経験し、乾杯を歌う本人が変わった。
で、今までの乾杯とは違うメッセージを込め歌った。
なので、社会的メッセージが強い乾杯だった。

それまで、チャラチャラな歌の歌謡祭。
流行の歌い手さん達が、いつものパフォーマンスを入れての歌謡祭だったが、
長渕が出て一変。まさに、圧巻。それまでの歌謡祭なんだったの？だった。
うわべじゃ無く、芯に響く曲だった。

フォークソングは、反戦歌だったり、
世の中や、国を批判するメッセージの強い曲が多かったし、
ノーベル賞を取った、ボブ・ディランもそう。
それに感化され、当時の若者達は動いた。あれは、歌の力だ。
今は、皆無。こう言う曲を、久々に耳にしたので、新鮮に感じた。

オリンピックも良いけど、被災地復興しろよ。
若者の貧困、地域の過疎化問題、どうにかしろよ。
アメリカ大統領選、凶と出るか吉と出るかって、そりゃ、俺達次第じゃねえか。

「自らの言葉を紡ぐアーティストたちが群れをなし、
魂の歌を生むならば、我々は、音楽によって正しい道を見つけるだろう。
歌は決して消耗品であってはならない。
人間は、幾千年も幾万年も星のように輝くことはできない。
大切なことは、『歌よ　残れ！』。
歌とは、紛れもなく生き物であり、時代と共に姿を変えていかなくてはいけない」

これらを、歌詞にして長渕は歌い上げた。
見られなかった人は残念。
第2部歌謡祭があるらしいが、もしかしたら、フジ流すかな？
ありゃ、永久保存版だと思う。

消される前に、どうぞ(^^;;;


おまけ
鬼束ちひろ「月光」

色々あった人だけど、これも熱唱でした。
最後、マイク持つ手の震えが、彼女の今を表してる気がしました。