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ボールを使わない指導 [ビ-バ-ズ]

体育館で大勢の子供達が、各コートに分かれワンマンが始まった。
ここで、金町ルールを。
コートの周りを、子供達が囲い、ワンマン受けてる子供を応援します。
ずっと声を掛けながら応援し、ナイスレシーブが出た時や、
ファイト溢れるプレーが出た時は、
周りに居る子供達がその度に両手を挙げ、「ナイス!」と声を出します。

ワンマンが続き、「ラストだ、ラスト」とコーチから声が掛かり、
そこから数本、レシーブが続き、ナイスレシーブを最後に終了すると、
周りに居る子供達が、一斉にその子に駆け寄り、
「ナイス!ナイス!」とか声を掛けながらハイタッチをする。

これ、言葉にすると陳腐な感じなんだけどね、
受ける子供と、周りに居る子供が、次第に同調し始めると、
何とも言えない盛り上がり方を見せます。
本気で応援し声を掛け、良いプレーが出た時に大声で喜ぶ。
周りの子供達も、ジッとなんかしてない。一緒にワンマン受けてる感じだ。

終わった時に、次の子がすかさず入る。その横では、ハイッタチが・・・。
これを、ビーバーズの子供達だけで無く、全ての子達がやってる。
やると言う言葉もそぐわない気がします。自然な姿に近いね。
自らが見えるので、同じチームの仲間が終わると、後ろの方で抱き合って喜んでた。
これは、一つの達成感の共有だろう。

中学生の1人が、松葉杖で参加。当然、練習には出られない。
ずっと、コート横に座って見学。でも、姿は練習着。
ワンマンが始まった頃は、そのまま見学していた。
そして、そのワンマンが全て終了した時。
最後の子が、ハイタッチの嵐に見舞われている時に、
本橋監督の声が。
「お~~い、ちょっと良いか。足を怪我しちゃった彼女。
君たちのワンマンが始まった時、彼女は、座ったまま見てたんだよ。
でも、今はどう?君たちの一生懸命な練習を見て、近くまで見に来たんだな」

足を怪我した人を立たせ、近くで見たいと思わせた子供達も凄い。
で、近くで見たいと思った中学生も、一生懸命な気持ちが分かる事が凄い。
「なので、彼女にも拍手~~!」と本橋さんの言葉で、全員がその子に拍手をした。
松葉杖を付きながら、その子は感動して泣いていた。
これがね、「見てる人は見てるんだよ」です。
自分を、ちゃんと見てくれていた人がいた。子供にとっては、嬉しい瞬間です。

大勢での練習を時間内にやりたい。終わったら、次に行きたい。
それを止めてまで、1人の中学生をボールを使わずに指導した。
そんな瞬間を見る事が出来た。
あの中学生が、どのように感じてくれたかも、気になるが。
それよりも、周りにいた大勢の指導者達が、どう感じたかが気になった。
子供には、気配り、目配り、心配りとか言うが、
実際、そうした事を金町の指導者達はしてる。
だから、初めて会った子供達にも、それが伝わるのだね。


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