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伝えたかった事 [高校バレー]

「オレは、何で左足に、このミサンガ付けてるんだ」
練習試合の途中で、2年生に話しかけた。

3年との最後の練習試合。
まして、インハイ予選2日目を控えている子供達。
でも、何故かしっくり来ない展開。
気持ちの空回りと言えば、聞こえが良いかも知れない。
多分、事実そうだったのだろう。
だが、それをも打ち破る気持ちが1日目には有った筈だ。
2年にしてみりゃ、その前から・・・。
だから、試合前「これ付けて下さい」とミサンガを持ってきた。

あのミサンガを作ってる時、作ろうと思った時、
お前達の中に何が芽生え、湧き上がったのだろう。

それを、忘れていませんか?
思う気持ちは大事でね、優しい気持ちです。
こんな事、葛総の子供達を見て来て、初めての事だったしね。
だた、作ったからいいやに成ってはダメだな。
あのミサンガには、お前達の思う気持ちが残って無くちゃいけない。
それは、作った日から12日までの事だろう。
都合良く、この日は違う、この日は思ってます、なんてあり得ないでしょ。

だから、その子に質問をした。
オレは、何故、このミサンガ付けてるの?

もう1人。
相手、レフトから打たれたボールが、ブロックの上から放物線を描き、
コートセンターのエンドライン際に落ちた。
取れないのでは無く取りに行かない?で、いつもと同じリアクション。
リベロ交代で戻ってきた時、
「お前さ、さっきの何?いつもと同じで、取ろうと思ってるんですけど、
取れませんでした雰囲気出して、役者じゃのう。
今日も、気持ちのフリを、3年に見せるのか?オレだったらぶち切れだね。
フリなんていらない、お前が下手なの、3年生は知ってるよ、
でも、結果取れなくても、一生懸命取りに行く、
フリなんかしてない、お前が見たいんじゃないかな」

ミサンガと言う、目に見える物で気持ちを表した。
とても良い事だ。
でも、お前達は、約1年半色々な目に見えないが、
先輩達に対する気持ちが有った筈でね。
一番は、それを大事にし、最後までそれを貫く勇気だよ。
3年の引退が掛かった試合は、正直怖い。
相手もな、ウチよりも上手いし強いかも知れない。
技術で言ったら、叶わないのかも知れない。

でも、唯一無二、お前達が負けない物がある。
それが、先輩を思う気持ちだろう。12日の試合で、
へこたれそうに成った時、自分に負けちゃう気持ちが湧いた時、
自分を支えてくれるのが、その気持ちだと思う。
この1週間の練習も、その気持ちを大事に持続して臨んでごらん。

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