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近々 [友達]

昨年、脳に腫瘍が出来て、そこから出血し倒れ
緊急手術をした友人がいた。
11月に退院をし、それから、8ヶ月が経った。

昨日、その友人を一緒に見舞いに行った奴から電話が来た。
「マツ、さっきTXの中で、偶然、奥さんと息子に会ってさ、
具合はどうって聞いたんだよ、そしたら、あいつ大分悪くて、
持って後、2・3ヶ月って話しをされたんだ・・・・」
脳に出来た腫瘍は、悪性の癌で、
摘出は、上手く行ったが、癌が他に転移をしていたらしい。

今、私は高校生達と一緒にバレーをやってる。
あいつとの出会いも、その高校生に成ってからだった。
みんなと同じ、楽しい高校生活を送らせて貰ったが、
それには、あいつの存在が欠かせない。
高校を卒業してからも、一緒に旅行に出掛けたり、
何も無い、ウダウダしながら生活してる時も、
互いに、連絡するでも無かったが、一緒にいた。
3人でギター片手に、作った曲を互いに披露し、
夜明かして、3人で曲作りしたり、バイトをしに行ったり。

「悪い事は全部、お父さん、このおじさんに教わったんだぞ」
見舞いに行った時、息子さんに、ニコニコしながら話していた。
そいつが、後2・3ヶ月と言われてもな・・・。丸っきり実感が湧かない。

「どうすんべか?」
「いや、行くベ。会いに行くベ。段取りは任せっからさ」
「じゃあ、近々にな連絡するわ」

腫瘍摘出の際、視神経を取ったので、目が見ない状態で退院した。
「不便に成っちゃうよ」と話していたが、大丈夫だと話した。
今は、意識も無く、多分会っても、あいつには分からないのだと言う。
それでも、会いたいね。何故と言われても理由は無いけど、
今は、あいつに会っておきたい。
会って「何やってんだ、でれすけ野郎」って言ってやりたい。

普段、高校生達と会っているので、何となく、自分のその当時を
重ねる時があるが、その時、必ず、友達の姿も一緒に思い出す。
バレーやってる時より、部活に行く時の、憂鬱感を思い出す。
試合の一部始終など、丸っきり思い出さない。
「おめえらの、マネージャーおっぱい大きいんじゃねえの」と
他校の奴らに言われ、バレーだけじゃ無く、体育館の裏でも対戦した事とか・・。
有り余るエネルギーの捌け口が、年中とんでもない所へ行っていた。
一見、和気藹々と過ごしていたが、互いに、そのエネルギーがぶつかっていた気がする。

そのエネルギーを、絶やさず持っていたいと願うが、寄る年波には勝てない。
それでも、まだ、自分の中には、あの頃のエネルギーの痕跡が残っている。
オレもそうだし、あいつもそうだと思う。でも、あいつのそれが尽きようとしてる。
だったら、エネルギーの残りかすかも知れないけど、
2人で行って、あいつに分けてやりたい。
互いに、いいジジィなんで、結果は分かってる。
それでもね、あいつに、してやれる事といったら、今の私には、それ位だ。



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