発動

最後のミィーティングが終わり、
私とゴリは、引退の決まった6期生と、5期生OG達と話をしていた。

顧問はと言うと、新チームの子供達を集め、ミィーティングを行っていた。
その話しを、伺い知る事は出来なかったが、
そこで、聞いてる新部長の表情で、何となく雰囲気を察した。

それが終わり、顧問が会場に戻りますと、体育館に戻った。
私は、みんなで一緒に帰れと、子供達に告げている時、
新部長、新キャプテン達が、私の所に来て、
何か言いたげだったので「何だ？」と聞くと、
これからの、部活のあり方に付いて、
顧問に、お願い事があると言う話しをして来た。
練習試合を多くして欲しいと言う事。
出来れば、日曜日に練習試合をし、その試合内容から
その週の、練習メニューを考えたいと言う話しだった。
「良いんじゃねえか」
新チームのスタイルも、決まっていないので、
それは、少し先の話だが、
その前向きな姿勢に対し「良いんじゃねえか」と告げた。
これも、葛総に来て、初めての経験だった。
「分かった。時期が来たら、オレからもお願いしてみるよ」と話した。

帰り際、顧問からも子供達に、お願いされたと報告を聞いた。
早いじゃねえか（＾＾）もう、お願いしに行っていた。
今から、そのアグレッシブな姿勢は良い事だな。
ただ、地に足が付いてねえと、伸びしろの無い話に成っちゃうのでね。

みんなの前で話した通り、
6期生のチームには、言いたい事の1/10しか話しをしなかった。
お前達には、顧問の方針に沿ったアドバイスが大切だと言う事と、
発進当初、こいつらは、甘えっ子だったので、次元が違うと判断したから。
で、お前達新チームには、2/10話しをして行く事にすると話した。
通じる相手だと、お前達を尊重しての話しです。
もう一つ話したのが、お前達も好きだが、私の好きなのは、この人達。
顧問とゴリ。この2人が、描いてるチームに成って欲しい。
それには、何が必要なのか。有言実行だな。
高校生バレーを、試合結果だけで無く、それに至るプロセスから見せろ。
勝手なやりきった感、勝手な制限を掛けていたら、ケツを叩く。

先輩達を超えろ。
それが、お前達が先輩に対する最大の恩返しだ。
そして、みんなから愛されるバレー部を目指せ。分かるかな、これ。
部活だけじゃ無い、普段の学校生活も大切だと言う事だよ。
その為の、最初の1歩は、まずまずでした。
お前達だけでは無く、その他の仲間と温度差の無いようにしておく事も大事だな。