法事

土曜日、新潟の長岡まで、父方の法事に出かけた。
朝2:30に起床、3:30に実家へ行き、親爺とお袋を車に乗せ
往復で約600kを、日帰りで行って参りました。

親爺は年のせいも有って、トイレが近い。
オムツもしているが、トレイがあればそこでしたいのが人情。
なので、長岡まで、関越にある殆どのSA・PAに立ち寄る。
という事で、この早めの出発と成った。
お陰で、色々な場所で、絶景を堪能できた。
ついでに、みんなで写真も撮ってきた（＾＾）

法事は11時からだったが、長岡には8:30に着き、
そのまま先月、亡くなった伯父の家に線香を上げに立ち寄った。
伯父は享年84歳。満で数えるので、親爺とは年子の兄さん。
伯母が道まで出てきてくれたが、私の顔が分からなかった。
「大きくなって、わからんかったよ」と笑っていた。

お酒の好きな伯父で、私は酔っ払っている伯父しか
覚えていない。だからと言って、周りに迷惑を掛ける事の無い
陽気で、良くしゃべる伯父だった。
一人娘の従兄弟は嫁に行った。小学生の時以来、会ってはいないので、
写真を見させて貰った。目元に面影が残って居たが、3人息子の
立派な母親に成っていた（＾＾；；；年はかあちゃんの一つ上。
息子の一人がエリと同い年で、今年、明治大学へ入学した。
聞くと、バスケで活躍をしていて、新潟商のキャプテンで
IHでも活躍していて、高校の時、わざわざ、明治の先生がスカウトに
来てくれたのが縁で、お世話に成る事に成ったらしい。
武道館で行われた入学式に、伯母も行き、凄かったわと話していた。

法事の時間も近くなり、もう1件寄らなければ行けない伯父の家に。
そこから、歩いても行ける距離だったが、先に車で立ち寄った。
ここでも、久々に会う従兄弟がいた。昨年、勤めていたNTTを定年したと
聞かされたが、いい年をした、おじさん同士の従兄弟だが、
話をしていると、す～～と、昔に戻ったような感覚に成った。

そして、みんなと一緒に寺へ出かけた。
前にも書いたが、法事を営む寺は、親爺の実家。
実家＝お寺さんなので、いなかに行くが、ウチでは寺に行くだった。
小学生の頃、夏休みで泊まりに来た時に感じたのは、
いなかが、お寺ってかっこいいだった（＾＾；；；
長岡駅でタクシーに乗り、「本町の善行寺に行って下さい」と
告げると、後は何も言う事無く着いた。
その頃の母屋と本堂は、震災後、立て直しもあったりで違ってるが、
立派なお寺さんです。

伯母や、従兄弟や親戚達が集まって来た。
寂しかったのは、親爺の兄弟の伯父達に会う事は無かった。
先ほど立ち寄った家の伯父が、私に取っては、最後の伯父だった。
この家の家系は女が強いと誰かが話していたが、
一番上の伯母は、94歳で矍鑠としていた。

親爺は兄弟が多かったので、従兄弟が沢山いるが、
私とは、う～～と年が離れている従兄弟を、
叔父さん叔母さんと呼んでいた。と言うか、本当にそう思っていた。
だから、昔、かあちゃんに説明する時に、話がゴチャゴチャに成った。
実家で、その話をしていて「な～んだ、従兄弟だったのか」と判明した。

法事が始まった。
昔の寺は古く、薄暗かったイメージがあるが、今は綺麗な寺に成った。
それでも、立て替えをする時に、昔の木材を沢山再利用したらしい。
現在は、従兄弟が住職で、その従兄弟に法事とは？を説かれた。
法事とは、存命してる親族が、亡くなった人達の法要をすると言う
一方的な行為では無く、亡くなった親族が、今現在の自分に
どうなって欲しい、どう生きて欲しいという声を聞く日なのだそうです。
まぁ、従兄弟も立派な事を言うように成った（＾＾；；；；
私の家の墓も、ここにあるので、長い付き合いに成るのだが
こんな時、坊さんは他人の方が良いなと感じた。

法事が済み、会食をするホテルに移動し、みんなで話をした。
伯母達に挨拶をすると「あらま、ヒロちゃん！大きくなったね」と言われた。
小学生の頃のイメージしか無い甥っ子が、嫁を連れて行ったので、
これで、一騒ぎ。おまけに、かあちゃんの前で、小学生の頃の昔話を
持ち出されるので困ったが、その頃の、思いでしか無いのだから
仕方が無いと諦めた（＾＾；；；；
時間に成り、会食が終わり、寺に戻って、皆さんとお別れと成った。

次の法事の時は、きっと今日会えた伯母達は風に成っているだろう。
本人達もそう話していた。
その伯母達が最後に「お父さん、お母さんを大事にな、頼んだよ」
と言ってくれた。「ありがとうございます。伯母さんも、元気でね」と言った時、
寂しい気持ちに成ったが、この日、会えた事の嬉しさの方が強かった。

帰り道もっと、会って置けば良かったと考えた。
小学生のやんちゃな坊主のヒロ坊に家族が出来て、娘が3人も出来た事を
見て欲しいなと強く思った。なので、今年みんなで行ける時を探って、
長岡へ家族全員で出掛けたいなと思う。