サンタさん

「夜９時位にお願いして良いですか」後輩から電話があったので、
母ちゃんとエリと一緒に行徳まで向かった。

後輩の家に近づくと、もの凄い数の赤色灯が見えてきた。

「なんだ！」
すると、後輩のﾏﾝｼｮﾝの真ん前で事故処理中。
やり過ごし、Uターンして車を止めると処理は終わりで、
何台もパトカーが移動していった。
後輩に着いた旨を連絡、程なくプレゼントを持って降りて来た。
「大きい方が弟で、小さい方がお兄ちゃんです」
母ちゃんがお菓子の入ったサンタの靴？を用意していたので、
それと一緒に袋に詰めた。車の中で着替えていたら、
反対側でまだ後処理をしているお巡りさんがこっちを見ていた（＾＾；

「上手にやってね」とｳﾁの母ちゃんに言われた。

毎年同じ目に会うのだが、ﾏﾝｼｮﾝのｴﾚﾍﾞｰﾀｰで他の住人と会うのがとても恥ずかしい。
六階までがとても長～～い。
先に降りるに事成ったので、ﾄﾞﾓﾄﾞﾓと会釈しながら降りるサンタの姿は
他の人にどう見えるのだろう。

そして、これも毎年思うのだが、いきなり入って良いのか？ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ鳴らすのか？

どっち？

取りあえず、昨日はﾋﾟﾝﾎﾟﾝ鳴らした。

本場じゃ、煙突から入って来るんだけどね。

後輩の家はシーズを二匹飼っていて、こいつらが最初にお出迎え。
「テト、元気だったか？」私の手をペロペロ舐めた。
この子達、結構凶暴で、知らない奴には平気で噛みつく奴らなのです。
こいつら暫く会ってなかったけど、覚えてるんだね。

「あっ、サンタさん！」子供達が続いて走って来た。
お兄ちゃんのﾘｮｳﾄは私の目をずっと見ているまずい･･･。
ばれたらﾔﾊﾞｲ･････。と思って目を反らした。
そそくさとプレゼントを渡して、「良い子にしてたら来年も来るよ」
と言うと、「良い子にしてる～！」と元気良く返事が返って来た。

後輩の家を出て、速攻ｴﾚﾍﾞｰﾀｰに向かったが、かなり上の階で
停まっていたので、階段で走って下りた。

「上手くいった？」とエリに聞かれたので「あたりまえじゃん」と答えたが
息切れして、上手に喋れなかった。

追っかけで後輩が降りて来た。「有難う御座いました」
「子供達は？大丈夫、ばれてない？」と母ちゃんが聞くと、
「大丈夫です、今頃貰ったﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄで狂喜乱舞ですよ」

「来年からは寝てる頃にやろうよ、お前に頼んでた時、
ｳﾁは 全員寝てただろう」とお願いした。
起きてられると、リアクション困るんだよね・・・・・！
あいつ・・・・そう言えば・・・・ビデオ撮ってたな。
オレのベタなお芝居が後でばれる事に成るのか？
それの方がもっと恥ずかしい！隠蔽隠蔽。

でも恙なく今年も上手く行ったので、まぁまぁでございました。

みんな家にはサンタは来ましたか？