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巡り巡って [人]

先日のテレビ放映で、全国的に、ご本人自ら、私事を出されたので(^^;;;

これ、数年前に書いて居たのですが、
ここに、載せるかどうか迷ってたんだけど、先日の放送を見て、載せる事にした。
この話は、テレビでも紹介されていた、本〇さんの長男佑太郎君に纏わる話。

私が、佑太郎君本人に、直接会った事があるのは、過去に一度だけ。
彼が高校生の時、学校帰りの途中で、家の近所ですれ違った。
その時、何となく覚えのある顔にピンと来て、
「本〇君!」と、声を掛けたら止まってくれ、一緒に居た娘とご挨拶した。
「こいつ、ビーバーズの後輩」と言うと、笑顔で「オォ~!」と、言った。
「お父さんに、お世話に成ってます」と、言うと「こちらこそ」でした(^^;;;

面と向かって会った事があるのは、この一度だけ。
後は、お父さんである本〇さんから、都度都度、今、彼が何してる話しを聞いた。
では、何故、本〇さんは、彼を良く知りもしない私に話をするのか・・・。

娘が、まだ、ビーバーズ在籍中、学校で、女性の先生に娘が呼び止められ、
「あなた、ビーバーズに行ってるの?」と、声を掛けられる。
娘が「ハイ」と答えると、その先生に「本〇さんって居る?」と、聞かれ、
「私達の監督です」と言うと「先生が、よろしく言ってたって伝えて」と、頼まれた。

その話を帰宅した私に、娘がして来たので、
週末の練習の時、本〇さんに、私が話した。
本〇さんは、私らに接する時、いつも、テレビでも見せたニコニコ顔だが、
その時の本〇さんは違った。
私の話しを聞くに連れ、顔つきが見る見る変わって行く。
「エッ!、マッちゃん。その先生、私の恩人です」
それから、本〇さんの話が始まった。

テレビでも話されていた、ご本人の離婚の時、
女装して母親参観日に出てたって時の話しね(^^;;;
記憶違いで無ければ、佑太郎が小4の時。
本〇さんも、大変ショックだったと話して居られたが、
子供達は、本〇さんが引き取る事に成った。
そんなある日、本〇さんは佑太郎の担任の先生に、学校へ呼び出される。

「あの野郎、また、学校で悪さでもしやがったな程度でさ、
悪さでもしてたら、ぶっ飛ばしてやろうと思って行ったのよ」
小学生時代の佑太郎は、総監督が、歴代OBの中で、
佑太郎ほど手を焼いた奴はいないと言わしめる逸材でね、
親も、それを認識してたんだね(^^;;;

教室に入ると先生がいて、見回すと教室の隅っこで、
体育座りしてる佑太郎がいた。
「あいつ、オレを見た瞬間に、キュッって身構えたんだよ。
きっと、オレにぶっ飛ばされると思ったんだろうな」

すると先生が、本〇さんに1枚の画用紙を差し出した。
「お父さん、これ見て下さい」と、差し出された画用紙は、
ハサミでも、こんな細かく切れないだろうと言う位、ビリビリに成って居たらしい。

この時、離婚でショックを受けているのは、
大人だけじゃ無いって事を、本〇さんは、先生の話で気が付かされた。
「あいつも、俺の離婚で病んでいた」
先生が、本〇さんに画用紙を渡し、「これ、見て分かりますよね。
今、お父さんが佑太郎君と、真正面から向き合って上げないと
佑太郎君、ダメに成っちゃいます」と、先生の助言があった。
「なので、佑太郎君を叱らないで下さい、話しを聞いて上げて下さい」
本〇さんは、その場で佑太郎を抱きしめたそうだ。
その後も、その先生は、本〇親子に、大変親身成って接してくれたらしい。
「あんな先生はいない」と本〇さんは、言っていた。
「多分だけど、先生に成って間もない時期だったと思う」
時が流れ、その先生が巡り巡って、娘の通う学校に赴任して来て、
先程の話しに繋がる。

この話を聞いた後日、私は、本〇さんから頼まれ事をする。
「マッちゃん、悪いんだけどさ、これ先生に渡して貰えるかな?」
差し出されたのは、佑太郎が成人式で撮った写真だった。
大事な写真だから、母ちゃんが学校へ持って行き、
先生に、その写真を見せると、とても喜んで居られたらしい。
この話は、これでお終い(^^;;;


それから、度々、金町のイベントに出席する私に、
本〇さんは、佑太郎の話をしてくれた。
でも、聞く度に、あいつ仕事が変わっていたりしてね(^^;;;
大丈夫なのと感じたのを覚えてる。
ところが、それから数年後の親爺の会でご一緒した本〇さんから聞いた
佑太郎の話に、これまでに無い驚きと、感動を覚えた。

その親爺の会で聞いた話は・・・。
私の斜め前に座った本〇さんが、
「そう言えば、マッちゃん、随分前にさ、エリの小学校の先生に、
佑太郎の成人式の写真お願いしたじゃない・・」から始まった。

時間を少し早回しする。
私は、昨年の暮れ、学〇院高校の体育教官室で、
駒大高の小〇先生相手に、この時、本〇さんから聞いた話をした。

駒大高は、佑太郎の母校でね、現在、金町OBの竜士が活躍してる。
で、その竜士の姉のモモも、同校の高3で現役は引退したが、小〇先生の教え子。
なので、教官室で、先生にお目に掛かった時、
「モモがお世話に成りました」とご挨拶し、話しをしてると、
意外にも、小〇先生の口から佑太郎の名前が出たのだ。
先生が話す、その話・・・、随分前の話なので、時効と言う事で・・・ご勘弁。

高校生に成った佑太郎は、勉強の成績が芳しくなくてね(^^;;;
1年から2年に進級できるかって羽目に陥った。
またもや、親が呼び出され、今度は、校長室(^^;;;
本〇さん曰く、ベランメーな校長先生だったようです(^^;;
「お前ら、何でここに呼ばれたか分かってるな!」から校長の話しが始まった。
普通なら、留年間違いなしのケースだった様ですが、
「お前らの決意を聞きたい、その証人に成って貰う為に親に来て貰った」
「今回は、進級させてやっても良い。けど、来年、同じ様な自体にお前が
成って居たら、有無も言わずにクビにするけど、どうする?」
この時、小〇先生を含め、色々な先生方が、
佑太郎を何とか進級させようと、色々、ご尽力なさったと、その時聞いた。
「そうなんですか、あいつ進級できて良かったですよね」と、
次に、私から、本〇さんに聞いた話を、小〇先生にした。

「先生、佑太郎は、現在、小学校の先生をしています」
「ホント!?それは凄い」と先生も驚かれていた。
紆余曲折あり、佑太郎は、現在、小学校の先生をしている。
高校時代、進級できるか?なんて言ってた位だからね、
一念発起し、頑張ったのだろうな。
最初、新採で赴任した学校が、我が家にも近い西亀小。

話しを、親爺の会に戻す。
「マッちゃん、佑太郎ね、今、小学校の先生してるんだよ」
「え~~~~!マジで!」から、本〇さんの話が続いた。
「随分前にさ、エリの小学校の先生に、
佑太郎の成人式の写真お願いしたじゃない、あの先生にさ・・」

今でも、教員バレー大会って言う、先生方のバレー大会が行われていますが、
葛飾でもその大会が行われて、佑太郎が先生に成った時も行われたらしく、
「マッちゃん、教員バレーってあるじゃない。
あれが、この間あったらしくてさ、周りの先生達の中で、
今度、西亀小に入った先生は、バレーが凄え上手らしいって、
佑太郎の事が噂に成ったらしいんだよ」
そりゃ、上手に決まってる(^^)
佑太郎は、駒大高のセッターとして春高に出場してる。
この時の春高、第何回だか忘れたが、佑太郎と弥子は、兄弟で春高に出場した。
あの時、本〇さんに「どっちの応援に行くの?」と聞いたら「佑太郎!」って言ってた。

そして、この教員バレーの会場で、
佑太郎は、ウォーミングアップ最中に声を掛けられる。

「本〇君?、佑太郎君?」

佑太郎が、声の方向に振り向くと、
そこに立って居られたのが、小学校時代担任だったあの先生。
噂を聞きつけ、もしやと思い、会場へ駆けつけたらしい。
「お前、その時どうだった?」と、
本〇さんに聞かれた佑太郎は「そりゃ、泣いたよ(^^;;;」だったそうです。

小学校時代、親の離婚で苦しんでいた教え子だった男の子が、
巡り巡って、目の前に、同じ教師と成って現れた。
先生も、佑太郎も、お互い何とも言えない奇跡の再会だったろう。

昨日、放映された内容を見てて、この話を思い出し、
本〇さんの、我が子に対する親の思いを、改めて感じた。
「親の欲目なんだけど、どうしようも無いバカで、
悪さばっかりしてたけど、アイツには、芯があった」と、
この話の最後に、本〇さんから聞いた言葉です。

テレビでも紹介されていたが、長女の弥子。
現在は、結婚されて、妊娠5~6ヶ月の、おめでた真っ只中(^^)v
その弥子の話も、都度都度、本橋さんから、
「マッちゃん、弥子が結婚するんだよ」
「マッちゃん、弥子に子供出来たんだよ。オレ、ジイジに成っちゃうよ(^^)」
と、最近に成っても、本〇さんから子供達の話を聞いている。
そんな時、「オレさ、弥子の子が男の子だったら、
その子の20歳のお祝いに、2人で熟女クラブ行くのが夢なんだ(^^)v」
これ、この間、金町の送別会の時に聞いた(-_-;)
周りで一緒に聞いてた人達、ドン引き。
「うゎ~、最悪なジジィだな、弥子の顔が目に浮かぶわ」と言うと
本〇さんは、テレビでも見た、あのニコニコ顔でした。

佑太郎が、晴れて先生に成った時、佑太郎の中学校恩師である、
渕江中の日〇先生に、本〇さんご自身が報告をした時、
「電話口から、先生の嗚咽が聞こえて来てさ、オレも泣いちゃったよ」でした。
日〇先生も泣くんだなm(_"_)m

さて、どっちが、本当の本〇さんでしょう?
正解は、どっちもだな(^^)

「可能性の塊」子供は全員、これだ。
ただ、伸びしろを使う使わないには差があってね、
これって、本人の事だけに納めがちで、自己責任に片付けられがち。
お前が、あんたが、やらないからでしょうってな感じでね(^^;;;
でも、まずは親が子を信じて上げるが出発点。
これが、甘やかすでは無い事は言うまでも無いのだが、
どんな名監督が居て、本人も上手に成り、チームが強くなる事があっても、
最終的に、その子の本当の監督は親なんだと思う。
でも、親は弱い。色々な事で弱さを持って居る。
甘やかすが親の弱さの一番。
それでも、その子の監督は、親で有る私達です。
私なんかは、その弱さの極みでね、
娘が、ビーバーズ時代、厳しい指導をして貰ったおかげで助かった。

この間の、テレビ放映を見て、あの厳しい指導の根底にある物は、
本〇澄夫と言う人間の人生があったのだと感じた。
前半は、面白可笑しく、後半、あの家の模様と、子供達の話を聞いていたらね、
何だか、とてもホンワカした良い気持ちに成った。

私は、本〇さんの人生、全てを知ってる訳も無いが、
その人生の一部を、コーチ・保護者と言う立場でご一緒した。
先にも書いたが、保護者と言う立場からは、厳しい指導に感謝。
だが、それ以外、本〇さんとは、何か、言いしれぬ縁があって、
先に書いた不思議な経験をした。

子を信じる親、子を愛する親。
そんな本〇さんから、直接は、子供が指導されたのだが、
十数年後、この放映を見て、改めて、オレらも教わって居たのだと感じた。
「甘やかす事無かれ、だが、子を信じ、子を愛せ」
親子共々、良い人に触れる事が出来たと感謝しています。



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